出版社内容情報
なぜ今、ドライサーなのか。
アメリカ都市小説の開拓者が、現代に問いかけるもの――
傑作『アメリカの悲劇』『シスター・キャリー』で、隆盛を迎えるアメリカ資本主義を克明に描きあげたセオドア・ドライサー。急成長する大都市をいかに眼差し、その系譜はどのように受け継がれたのか。
その文章表現、哲学淵源、後進作家たちへの影響を、
ドライサー研究の第一人者がまったく新しい視点から読み解く
内容説明
なぜ今、ドライサーなのか。アメリカ都市小説の開拓者が、現代に問いかけるもの―傑作『アメリカの悲劇』『シスター・キャリー』で、隆盛を迎えるアメリカ資本主義を克明に描きあげたセオドア・ドライサー。急成長する大都市をいかに眼差し、その系譜はどのように受け継がれたのか。
目次
第1部 『シスター・キャリー』論の再構築へ(『シスター・キャリー』にあらわれる群衆;『シスター・キャリー』と語りの文体;『シスター・キャリー』本文批評)
第2部 ドライサーとアメリカ社会(謎と驚異と恐怖にみちた大都会;「アメリカの悲劇」はリンチから)
第3部 ドライサーの系譜(ポー、ドストエフスキー、ドライサー;ドライサーとブレヒト;ドライサーと大戦後文学)
著者等紹介
村山淳彦[ムラヤマキヨヒコ]
東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で専任講師、助教授、教授を歴任。フルブライト・プログラム、米国学術団体評議会(ACLS)からフェローシップを得てペンシルヴェニア大学、コロンビア大学で客員研究員。日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞(1988年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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