出版社内容情報
ある日突然、平凡な学生に権力が牙を剥いた
日本が戦争に向かう暗い時代、現実を直視する「生活図画」により、思想犯に仕立て上げられた旭川の教師と学生たち。
極寒の地を舞台にした理不尽な取り調べと監獄での過酷な日々は、無垢の若者たちにどんな傷跡を残したのか──
忘れることのできない事件から、悪法が跋扈した時代を描く
内容説明
ある日突然、平凡な学生に権力が牙を剥いた。日本が戦争に向かう暗い時代、現実を直視する「生活図画」により、思想犯に仕立て上げられた旭川の教師と学生たち。極寒の地を舞台にした理不尽な取り調べと監獄での過酷な日々は、無垢の若者たちにどんな傷跡を残したのか―忘れることのできない事件から、悪法が跋扈した時代を描く。
目次
第1章 暗い時代の到来(治安維持法成立の背景;初めて治安維持法が適用された京都学連事件 ほか)
第2章 師範学校生たちの検挙(熊田満佐吾の検挙;思想犯にされた生徒たち ほか)
第3章 戦時下の獄中生活(松本の牢獄作品展;特高・高杉による取り調べ ほか)
第4章 翻弄された青春(日光浴の楽しみ;熊田満佐吾の獄中六歌 ほか)
著者等紹介
安保邦彦[アボクニヒコ]
1936年、名古屋市生まれ。南山大学文学部独文学科研究課程修了。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。元日刊工業新聞編集委員。元愛知東邦大学経営学部教授。愛知東邦大学地域創造研究所顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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