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内容説明
クレー射撃の実績を買われて狩猟に誘われ、鉄砲を担いで山に入ったものの…想定外の出来事と迷いの連続、獲物と対峙して引き鉄をひくまで揺れる心。狩猟の世界で遭遇する新たな体験に魅せられた中年ハンター、3年間の記録。ジビエ料理実践例も多数収録。
目次
序章 射撃の経験
第1章 山に入る準備
第2章 狩猟デビュー
第3章 捕獲すること、食べること
第4章 非日常的な体験
第5章 思わぬ出来事
第6章 猟師の世界へ
著者等紹介
今井雄一郎[イマイユウイチロウ]
1968年生まれ。岡山理科大学理学部基礎理学科卒業後、私立の中学校・高等学校で教員を務める。この頃、クレー射撃競技スキート種目で静岡県選手権2連覇、静岡県代表として国体に3度出場し、3度目の大阪国体では個人4位入賞。その後、神奈川県南足柄市で実家の薬種商販売業に従事、薬種商を継ぐ。現在、自然薬・漢方薬を中心に取り扱う薬舗徳善堂の店主として、健康相談を受けている。2013年8月に狩猟免許を取得し、(公社)神奈川県猟友会の南足柄支部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honyomuhito
38
クレー射撃の元国体選手が銃猟師になった話。以前読んだ罠猟師の本とはだいぶ違う。 罠猟は当たり前だが準備10割の猟で、銃猟はその場の対応、判断能力が必要とされる。ご本人も言っているが著者はよく判断を迷う人のようでなかなか獲物があがらない様子。本の内容もちょっと散文的というか、ブログをそのまま本にしましたって感じ。文中に出てくる娘さんが書いた羅生門の感想文はなかなか良かったとか言うとお父さんの立場がなくなってしまうかな。2018/04/29
tom
11
元射撃選手がリタイア後、知人に誘われて鉄砲猟を始めましたという話。楽しそうに、遊んでおられます。それはそうと、年末に、イノシシ肉の塊を貰いました。半分を塩こうじにつけて炒め焼き、半分は焼き豚のたれに漬け込み、焼き豚ならぬ焼き猪、それぞれ食ってみたのだけど、奇妙に生臭くていけません。多分、下処理(血抜き)がきちんとできていなかったためと思われます。ちょっと残念。仕方ないから、残りは、キムチと焼き肉のたれで、もう一度炒め直して、食いました。こうすると、生臭みがとりあえず、消えたわけでした(笑)。2018/01/11
よっし~
4
「8/16 創作合評会」提出原稿の資料として再読。知られざる狩猟の世界を、自身の経験談をベースに書き進めることで見事な狩猟世界への案内本となっている。著者はクレー射撃の達人だが生き物を的にすることへのためらいのような、心の動きや周囲の反応などがビビッドに描かれていて(ときどき)感情移入してしまった^^2020/07/31
らむし
2
元クレー射撃競技スキート種目で静岡代表として三回国体に出場している著者だが、クレー射撃と狩猟は、全くの別物で鹿を初めて獲るまでに三年もかかっている。 鳥獣駆除にもなる、と誘われて狩猟をはじめている。 やはり銃の腕はよくても(著者はブランクありだが)山の中で生命の命を狙うのは相当難しいようだ。 銃を持たない国、日本に住んでいるから知らなかったが、猟銃はけっこう新品ではなく中古が多いそうだ。 狩猟は肉加工業者には流れにくく、あまり金にならないので、仲間内だけで山分するのが昔からの習慣なんだなと思った。2017/11/18