内容説明
いま、コンビニに何が起こっているのか?コンビニ・フランチャイズ問題の最前線から見えてきた現実とは―加盟店側代理人として数多くの「コンビニ紛争」を手掛けてきた弁護士が解き明かす、コンビニ・フランチャイズ問題の構造と最新動向。
目次
第1章 コンビニ問題の現在(最近のコンビニ問題をめぐる動き;行政の動きとこれに対する本部の対応;コンビニ紛争の根本問題 ほか)
第2章 コンビニ紛争の構造的問題(コンビニの高いチャージ/ロスチャージ;本部による会計代行という謎;営業時間の不自由 ほか)
第3章 コンビニ・フランチャイズ問題のこれまでとこれから(この20年間のコンビニ・フランチャイズ問題;他国のフランチャイズに対する法規制の概要;わが国におけるあるべき法規制について ほか)
座談会「コンビニの未来のために」
巻末資料 コンビニ各社のロイヤルティ及び加盟店オーナー負担費用
著者等紹介
中村昌典[ナカムラマサノリ]
弁護士。1994年司法試験合格。1995年京都大学法学部卒業。1997年弁護士登録(東京弁護士会)。2001年中村法律事務所開設。東京弁護士会消費者問題特別委員会委員(1997年~現在)。日本弁護士連合会消費者問題対策委員会監事(2011年~現在)。コンビニ・フランチャイズ問題弁護士連絡会(事務局)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずき
9
コンビニ本部と加盟店の不平等な関係について、現役弁護士がフランチャイズを規律する法律の制定が急務だと提言する本でした。立場上、加盟店が本部に逆らえないのは把握していたが、まるで債務者あるいは裏の人間に弱みを握られた人のごとく、加盟店は立場が弱いらしい。これだけ世の中にコンビニが出店していて、基本的に何らトラブルなく利用できている一方で、実態はとんでもなく曖昧な状態なのだとわかった。法律関係の話も出てくるので所々大変だが、この著者というのがさすがに弁護士で、疑惑に対してバッサリ言うのがなかなか痛快だった2021/10/10
紫の煙
9
コンビニオーナー側の弁護士による、本部に圧倒的に有利なフランチャイズ契約を改善せよという内容。コンビニエンスを享受している自分としては、現状のコンビニは継続して欲しいが、オーナーの大変さはよくわかる。ここまでオーナーに不利でないと、コンビニとは成立しない業態なのか。2021/03/01
尾原道場
0
日本のフランチャイズ制に大いに問題があり、コンビニはそれでもましな方だそう。#コンビニ紛争2020/12/30
Go Extreme
0
コンビニ紛争の根本問題:法規制なし・不平等契約書が野放し 優越的地位の乱用 コンビニ紛争の構造的問題:コンビニの高いチャージ/ロスチャージ・本部による会計代行という謎・営業時間の不自由・過剰な発注要請と食品ロス・社会インフラとしての負担・行き過ぎた近接出店・大手チェーンによる中堅の吸収合併・辞める権利もないが続ける権利もない コンビニ問題=フランチャイズ問題 あるべき法規制:情報開示規制の強化 不平等・不公正な関係の是正 本部及び加盟店間の関係調整2020/12/01
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