出版社内容情報
櫻井よしこ・西岡力が事実を歪曲し、世論をミスリードした慰安婦問題
法廷ドラマが明らかにした「ウソと真実」誰が何を「捏造」したのか?誰が、何を、「捏造」したのか
法廷で明かされた“保守派論客”の杜撰な言論
櫻井よしこ・西岡力が事実を歪曲し、世論をミスリードした慰安婦問題
法廷ドラマが明らかにした「ウソと真実」
植村裁判取材チーム[ウエムラサイバンシュザイチーム]
著・文・その他/編集
内容説明
誰が、何を、「捏造」したのか法廷で明かされた“保守派論客”の杜撰な言論。櫻井よしこ・西岡力が事実を歪曲し、世論をミスリードした慰安婦問題「事実」をめぐる論戦はまだ続く。
目次
1 問われる「慰安婦報道」とジャーナリズム―植村裁判を検証する目的と意義
2 個人攻撃の標的にされた「小さなスクープ」―報道の歴史に特筆すべき「植村記事」の大きな価値
3 櫻井よしこが世界に広げた「虚構」は崩れた―「慰安婦=強制連行ではない」というストーリーの崩壊
4 西岡力は自身の証拠改変と「捏造」を認めた―「ない」ことを書き、「ある」ことを書かなかった「利害」関係者
5 櫻井と西岡の主張を突き崩した尋問場面―法廷ドキュメント
6 「真実」は不問にされ、「事実」は置き去りにされた―しかし、「植村記事は捏造」を判決は認めていない
7 植村裁判札幌訴訟判決 判決要旨(2018年11月9日)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YUTAKA T
4
慰安婦問題で日本は無罪だと信じたい右派が主張する内容は、結局、慰安婦はウソだということですが、被害者の証言はウソだという内容だけでは、この主張が維持できないので、報道もねつ造だという主張をしてきたのですが、その主張こそがねつ造だったという話ですね。この本の裁判記録を読めば、櫻井よしこ氏と西岡力氏がとんでもない根も葉もないウソをついてきて朝日新聞の植村隆記者を批判してきたのかがよくわかります。それで結局、自分のウソを認めるしかなくなるのですが、これが日本の右派の代表的知識人かというのが残念ですね。 2024/01/22
紫苑
2
映画「主戦場」を見た上での補いとして読んだ。右派の主張やグレンデール裁判はかねて追っており、映画の登場人物もほぼ既知だったので、足りない理解がここだと思ったからだ。争点については知っている資料もありほぼ理解できたが、被告の主張が、原告の身分や家族への脅迫への免責に値するかについて、素人の感覚としては疑問が拭えない。このほど判決があった東京裁判も、ここに記録されている札幌地裁判決の悪いところを採ったような判決で、裁判官の交代もあった。戦時加害の検証と今後の国際外交において、避けられないという認識を新たにした2019/06/28