内容説明
“現場”でのたゆまぬ品種改良努力の結果うみだされた“奇跡の小麦”(小麦さび病に強く、矮性かつ早生で、高収量の小麦)を武器に、まずはラテンアメリカで、次いでインド亜大陸で、さらにアフリカで中国で、次々と引き起こされた“緑の革命”の中心人物となり、飢餓に苦しむ数億人の人々を救い、世界平和に貢献したとして、一九七〇年、ノーベル平和賞を受賞した農学者、ノーマン・ボーローグの生涯。
目次
アイオワの農場育ちの少年
ミネソタ大学の新進科学者
ロックフェラー財団からの挑戦
ボーローグ、画期的な小麦育種プログラムをつくる
ロックフェラー財団のメキシコ・プログラムは海外へ
インドの食糧危機を回避
緑の革命の父
孤独と闘うマーガレット
研究と研修の世界的ネットワークが誕生
ノーベル平和賞
世界食糧賞の設立
中国でのボーローグ
ボーローグとジミー・カーター、アフリカ援助に立ち上がる
100億人に食糧を
特別招聘教授
ボーローグの遺産
謙虚な「飢餓と闘う英雄」の思い出
著者等紹介
ヘッサー,レオン[ヘッサー,レオン][Hesser,Leon]
第2次世界大戦中、10代で出征し、占領軍の一員として日本に渡る。戦争が終わると結婚し農場を営むが、30歳になったときパデュー大学に入学。農業経済学を専攻し、同大学で博士号を取得。1966年から外務省に勤務し、パキスタンに赴任。飢餓が広がっていた同国で、米国政府の技術支援プログラムを率いる。ノーマン・ボーローグ博士を支援し、博士の開発した高収量型小麦の種子と生産技術を導入した。パキスタンでの勤務のあと、食糧生産量を増やすための世界的プログラムに携わる
岩永勝[イワナガマサル]
1951年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。米国ウイスコンシン大学にて農学博士号を取得。現在、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所所長。専門は植物遺伝育種学および国際開発論。過去30年間、海外(米国、ペルー、コロンビア、イタリア、メキシコ)で研究生活を送る。2006年に「日本農学賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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