内容説明
高度な物質文明社会が定着してきたいま、人びとはその疲れた生活を癒す力を水辺に見出したのであろうか、水辺を取り巻く価値観が大きく変容を遂げている。ここに紹介するのは、かつてのさびれた水辺の都市風景を、20世紀以降の新たな発想のもと、賑わいを復活せしめた事例である。
目次
高速道路地下化―マドリッド・リオ(スペイン)
奇跡の再生―ビルバオのネルビオン川(スペイン)
世界遺産「月の港」―ボルドーのガロンヌ川(フランス)
ローヌ川・ソーヌ川とリヨン・ローヌ左岸遊歩道(フランス)
ライン河畔プロムナード(1)―ケルン(ドイツ)
ライン河畔プロムナード(2)―デュッセルドルフ(ドイツ)
河川上空高架高速道路建設中止―チューリッヒのジール川(スイス)
ウィラメット川ウォーターフロント公園―ポートランド(アメリカ)
シカゴ川回廊計画―シカゴ都心部(アメリカ)
ソウルの清渓川再生(韓国)〔ほか〕
著者等紹介
中野恒明[ナカノツネアキ]
芝浦工業大学名誉教授/(株)アプル総合計画事務所・代表取締役。1951年山口県生まれ。74年東京大学工学部都市工学科卒業、槇総合計画事務所を経て、84年アプル総合計画事務所設立、2005~17年芝浦工業大学理工学部教授(環境システム学科)。専門は都市デザイン、都市計画から建築設計、景観設計まで幅広く実践活動を行う。代表的な作品・業務に、門司港レトロ地区まちづくり、皇居周辺道路景観整備、新潟駅駅舎・駅前広場整備、新宿モア街歩行者環境整備、葛飾柴又帝釈天参道周辺街並みデザイナー派遣、横浜みなとみらい21新港地区景観計画、横浜山下町地区KAAT・NHK街区施設建築物設計および都市デザイン調整など。その他、在京TV6局新タワー(東京スカイツリー)候補地選定委員会委員・幹事長、同ネーミング選定委員、都市環境デザイン会議・代表幹事、墨田区景観審議会会長を歴任。東京大学工学部・同まちづくり大学院、東京藝術大学、日本大学などの非常勤講師等も兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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