内容説明
グローバル化と多民族・多文化共生のいま、必要な世界史とは?知識詰め込み型の授業から脱却し、生徒が主体的に発信・行動できる能力を習得するために。2022年度の新科目「歴史総合」の導入を前に、世界史と日本史を結びつけ、東アジアの歴史を重視し、生徒自身が能動的に学ぶ世界史の授業例を多数掲載。
目次
第1部 学び合う世界史の授業(歴史の見方・考え方を育てる世界史の授業―世界最初の奴隷解放革命・ハイチ革命を扱って;イタリア・ルネサンスの何を学ぶか;調べる力・発表する力を育てる世界史の授業 ほか)
第2部 東アジア関係史の構築をめざして(アジアの民族運動と日本人―民族運動に「共感」した人;シベリア干渉戦争と朝鮮・中国・モンゴル・日本―東アジア世界におけるシベリア戦争をどう教えるか;「東アジア関係史」の授業づくりについて ほか)
第3部 世界史認識を問い直す(近代ヨーロッパを相対化するための一つの試み―一八四八年東欧民族運動に国家と民族の矛盾を探る;いまなぜ民族紛争が多発しているのか―授業づくりの視点;ラテン・アメリカ史像の再検討と黒人奴隷制問題―民衆を主体としたラテン・アメリカ史学習をめざして ほか)
著者等紹介
米山宏史[ヨネヤマヒロフミ]
1960年、新潟県生まれ。専修大学文学部人文学科史学コース卒業、横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程社会科教育専攻史学専修修了。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程史学専攻単位取得退学。現在、法政大学中学高等学校教諭、歴史教育者協議会全国常任委員、歴史学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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