出版社内容情報
隈研吾の絆の建築。藤井保の人と建築の関わりを捉えた写真。森本千絵のコミュニケーションデザイン。渾然一体となって映し出される。
隈研吾による、時代の流れを反転させる挑戦。
閉じたハコではない、開かれた建築。
人が集い、つながり、会える建築。
森本千絵による、長岡の人の気持ちをのせ、未来へむかうアオーレバード・サインの世界観。
藤井保による、人と建築の関わりをとらえた写真。
さらに長岡中へと飛び出しての写真撮影。長岡の風土と市民の姿。
そういうものぜんぶが載っている。
設計図、写真、絵、言葉……。今までにない一冊。
建築に関心がある読者はもちろん、街づくりに関心がある人も、
コミュニケーションやコミュニティのデザインに関心がある人も、
写真が好きな人も、長岡が好きな人も……。
アオーレ長岡という空間と同様に、この本もまた、広い読者に開かれている。
■森本千絵(絵)
1.誇り高い長岡城
2.市民が愛した公会堂と厚生会館
3.町民と武士の垣根が低い長岡藩
4.個性ある11の地域が出会って集まって生きている
5.戦火・地震にも負けなかった不死鳥スピリット
6.犠牲者の鎮魂と平和への想いを込めた花火
7.会うこと、それは創造の始まり
8.アオーレで会おうれ
■藤井保(写真)
長岡の風景、人、花火
■隈研吾(テキスト+設計図)
1.アオーレ長岡の設計思想
ハコの反転/なぜ公共建築はハコになってしまうのか/コンパクトシティの具体化/ネットワーク型市庁舎/ナカマド誕生/市民ワークショップ/スキマの力/素材の力/
2.越後杉間伐材
ビョウブパネルのディテール/ビョウブ天井のディテール/窓口天井のティテール/議場のディテール/ホールのディテール/アリーナのディテール
3.小国和紙
和紙の光壁ディテール
4.栃尾紬
応接室ソファのディテール/窓口パーティションのディテール/窓口カウンターのディテール/長岡市厚生会館の廃材利用/アリーナ断面図/窓口サインのディテール/エンガワのディテール
■特別対談「アオーレ長岡大解剖」(語りおろし)
隈研吾×藤井保×森本千絵×森民夫長岡市長
あとがき(長岡市長 森民夫)
【著者紹介】
隈 研吾(Kengo Kuma)
1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。現在、東京大学工学部建築学科教授。著書に『負ける建築』、『自然な建築』、『小さな建築』(共に岩波書店)など。
藤井 保(Tamotsu Fujii)
1949年生まれ。1976年藤井保写真事務所設立。毎日デザイン賞、朝日広告賞、ADC賞グランプリ、制作者賞、ADC賞、ACC最優秀賞、カンヌ国際広告祭フィルム部門銀賞、N.Y.ADC賞など多数受賞。写真集『ESUMI』、『ニライカナイ』、『カムイミンタラ』、『AKARI』(共にリトルモア)、共著『THE OUTLINE』(アシェット婦人画報社)など。
森本千絵(Chie Morimoto)
1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、1999年博報堂入社。博報堂クリエイティブ・ヴォックスを経て、2007年に株式会社goen°(ゴエン) 設立。N.Y.ADC賞、ONE SHOW、朝日広告賞、東京ADC賞、JAGDA新人賞など多数受賞。2006年に史上最年少東京ADC会員。著書に『うたう作品集』(誠文堂新光社)。
著者等紹介
隈研吾[クマケンゴ]
1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。現在、東京大学工学部建築学科教授
森本千絵[モリモトチエ]
1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、1999年博報堂入社。2007年独立、goen°(ゴエン)設立。最近では、「組曲」などの企業広告や、動物園のディレクション、保育園の内装、CanonミラーレスカメラEOS Mのコンセプト&カラーデザインを手掛けるなど多方面で活躍
藤井保[フジイタモツ]
1949年生まれ。1976年藤井保写真事務所設立。毎日デザイン賞、朝日広告賞、ADC賞グランプリ、カンヌ国際広告祭フィルム部門銀賞、N.Y.ADC賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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