内容説明
なぜアフリカで、これほど日本の新宗教が受け入れられるのか?幸福の科学、統一教会、真如苑、崇教真光、ラエリアン・ムーブメント、そして創価学会。これら新宗教を受け入れ、信仰するアフリカの人々の姿に迫る。誰も書かなかった・誰も書けなかったアフリカ新宗教ルポ。
目次
第1章 ラエリアン・ムーブメント
第2章 幸福の科学
第3章 真如苑
第4章 崇教真光
第5章 統一教会
第6章 創価学会
著者等紹介
上野庸平[ウエノヨウヘイ]
1984年福岡県生まれ、ルポライター。明治大学文学部卒業(西洋史専攻)。大学卒業後、海上自衛隊に勤める。退官後、フランス次いでセネガルに留学。帰国後はアテネ・フランセフランス語科サンテティック研究室助手を経て、2011年より在外公館派遣員として在ブルキナファソ日本国大使館にて勤務。2016年からはガボン共和国にて、日本大使館との業務委嘱契約に基づき「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の開発コンサルタント業務に従事。現在、アフリカの都市に暮らす遊牧民や狩猟採集民の生活をテーマにした作品を企画中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむら
32
ウガンダで幸福の科学が、コートジボワールで崇教真光が、コンゴで統一教会が、ガーナで創価学会が、アフリカ各国の信仰の様子を楽しくルポ。著者が好奇心の赴くままに各国の信者を訪ね歩く様がいいです。著者の経歴もセネガルに留学、ブルキナファソの日本大使館に勤務、現在はガボン在住ととてもユニーク。アフリカいろんな国あるなー。そして日本人(私)がアフリカのことあまり知らない(例えばボビーやサンコンさんの母国知らんし)ように、「アフリカ人にとってはインドもチベットも日本も中国もたいして変わらない」って指摘はなるほどー!2016/10/27
宇宙猫
24
★★★ まえがきで宗教家の教師数は小中学校の教師数より2万人多いと書いてあるが、比べるなら教員免許取得者数なんじゃないかと胡散臭く感じてしまった。内容は日本では嫌われてる新興宗教が、アフリカでは受け入れられているというもの。書いてることに嘘はなかろうが、書いてないとこに闇がありそうだ。興味深かったのは、古い宗教はいろいろ聞いても曖昧だけど、これらの宗教はきちんと答えてくれるから信じられるというもの。最近できたんだから、千年以上前の宗教より現代に合わせた回答ができるのは当然か。D2020/01/06
ばんだねいっぺい
21
何を信じるかはその人次第。宗教は越境して拡大する。2016/11/14
ののまる
13
そうなんだ!崇教真光、真如苑、創価学会、幸福の科学、統一教会、ラエリアン・ムーブメント。アフリカ大陸(ここでは著者の行ったフランス語圏+ガーナ)続々と信者が増えている。アフリカの友人に「なぜ君は宗教を持ってないんだ」「死んだらどこにいくつもりか」という詰問され「死んだら私の天国にいくんだよっ!」とプチバトルをよくする。それに改宗や宗教迫害で難民となって日本に逃れてきたアフリカ人もたくさんいるのに、この緩さはいったい!? 面白本のような印象を持ってしまう装幀ですが、中身はちゃんとしたルポです。2018/11/10
ちんれん
8
ネット上で話題になっていたのでざーっと読んでみた。宗教には一切興味はないしむしろ嫌悪感を持つ方だが、未知のアフリカ大陸で、日本の新興宗教がどのように布教して、現地人にどう受け入れられているのかプロセスが知りたかった。色々あるが、既存宗教を信じ続けても金持ちになれないから、リッチな日本の未知な宗教に触れれば生活が豊かになるのでは?と言うゴリゴリの御利益信仰が実情のようだった。そして、何よりも、著者が自分と同世代で、物凄い刺激的な生活をアフリカで送っている事実に嫉妬心がモヤモヤと。アフリカに行きたいとは思わな2016/09/28