内容説明
高機能アスペルガー障碍者が、困難な人生を送らざるを得ないのは、話ができても他者とコミュニケートできない、いわゆる話ことばを獲得できなかった、そして情動をともなった身体運動感覚を獲得できなかったことによる。巨匠サルトルは、なぜフローベールの膨大な評伝『家の馬鹿息子』を遺そうとしたのか?最新の学問的成果と手記・症例をもとに自閉症を解明する!『なぜ自閉症になるのか』PART2。
目次
1章 話ことば獲得障害
2章 サルトルが遺したフローベールの評伝
3章 口承世界を経ずに識字世界に入ってきた少年―カスパー・ハウザーの物語
4章 高機能アスペルガー―ドナ・ウィリアムズの物語
5章 高機能アスペルガーは話ことば獲得障害で起こる
6章 総論―高機能アスペルガーは、話ことば獲得障害で発症
著者等紹介
別府真琴[ベップマコト]
1939年大阪府豊中市生まれ。神戸大学医学部卒業後、神戸大学第二外科を経て、兵庫県立西宮病院外科部長。専門は消化器外科、特に肝臓胆道膵臓外科。1995年退官。外科医時代から関心があった、西洋医学を基盤にしながらもその欠陥を補完する医療の研究に従事。現在、別府内科クリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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