内容説明
再来年には兵隊にいくのかと思っていた。灯火管制がなくなり「こんなに明るかったか」と驚いた敗戦の日。その後にやってきたのは、手のひらを返した大人たちへの不信感だった。民主教育理論を牽引した著者が初めて語る、知られざる戦後史と教育のゆくえ。
目次
第1章 敗戦前後の私―戦争責任への考察(手のひらを返した大人たち;戦争の責任とは何か)
第2章 戦争と知識人(庶民の戦争と戦後;戦後直後、知識人は何をしていたか;慙愧の念に生きた人がいた;他者とともに生きる、死者とともに生きる)
第3章 新しい憲法の下で―学ぶことと働くことの統合(新しい憲法をどう迎えたか;明治憲法のころはどんな社会だったか;日本国憲法の素敵なところ;憲法と教育権)
第4章 教育とは儚い方がいい(子どもの未来は子どもに決めさせる;国家が教育を手中に収めるということ;新しいつながりを求めて)
著者等紹介
牧柾名[マキマサナ]
1929年東京都生まれ。東京府立第五中学校(旧制)卒業、静岡高等学校(旧制)卒業、東京大学教育学部卒業。教育行政学。静岡大学教授、東京大学教授を経て、駿河台大学名誉教授。川崎市民アカデミー学長(2004‐2008年)、子どもの人権埼玉ネット代表委員、川崎市子ども権利条例検討連絡会議副座長などを歴任
荒井文昭[アライフミアキ]
1959年埼玉県生まれ。東京都立大学卒業。教育行政学。首都大学東京教授、多摩住民自治研究所副理事長
八木絹[ヤギキヌ]
1964年新潟県生まれ。立命館大学卒業。ライター、編集者。月刊総合雑誌編集部、新聞記者を経て、“自費出版・編集工房戸倉書院”代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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