内容説明
河野談話以後500点を上回る資料が発掘され、公文書や連合国の資料も含め1000点近くの資料が存在している―。軍隊と性、戦時性暴力―米軍の性対策の歴史と現状。興味深い国際比較―慰安婦制度はどこにでもあったか?
目次
第1部 問題の所在をめぐって(日本軍慰安婦問題の現在;「慰安婦」問題は当時から政府・軍による犯罪にほかならなかった―いつまで史実を否定し被害者をふみにじるのか;安倍首相・橋下市長の日本軍「慰安婦」発言はどこがまちがっているのか;日本軍「慰安婦」制度の犯罪性)
第2部 資料に基づく日本軍「慰安婦」研究(次々と発見が続く河野淡話を裏づける新資料;東南アジアの日本軍慰安所―マレー半島を中心に;日本軍「慰安婦」研究の成果と課題;二〇一一年以降の研究の展開)
第3部 歴史資料隠蔽と歴史の偽造(公文書・天皇関係書類の廃棄と「慰安婦」隠し―日本軍電報の暗号解読資料;「慰安婦」など性的強制事件と軍による隠蔽工作;ジャワ島における日本軍「慰安婦」等強制事件―ジョンベル憲兵隊ケース;「和解」をめぐって)
第4部 米軍の性売買政策・性暴力(アメリカ軍の性対策の歴史―一九五〇年代まで;東アジアの米軍基地と性売買・性犯罪;日本軍「慰安婦」と米軍の犯罪性;慰安所はどの国にでもあったのか―国際比較の視点)
資料編
著者等紹介
林博史[ハヤシヒロフミ]
1955年、兵庫県神戸市生まれ。1985年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。現在、関東学院大学経済学部教授、日本の戦争責任資料センター研究事務局長。専攻は現代史、軍隊・戦争論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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