出版社内容情報
風野 真知雄[カゼノ マチオ]
著・文・その他
内容説明
三井清左衛門たっての頼みで“越後屋”への嫌がらせの解決に協力することになってしまった元目付の愛坂桃太郎。調べを進めていくうちに、「かわうそ長屋」の住人が関わっていることがわかってきた。芸者の珠子母娘を守るため、桃太郎は今日も孫の桃子を背中におんぶしたまま、奇妙な事件の謎解きに奔走する。大人気シリーズ第三弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
118
わるじい秘剣帖3作目 2015.11発行。字の大きさは…中。3冊読んでやっと解った、これは名著かもしれない(笑)。 肩の凝らない娯楽書。短編5話、短く終わる、展開が早い、分かり易い、筋書が簡単。設定が面白い、固いと言われる元目付が孫可愛さに侍姿で孫を背中に背負って町を歩き事件捜査、チャンバラの場面でも孫を背中に背負って斬りあう。 まさに暇つぶしには、ちょうど良い何冊でも読める。 図書館の蔵書数を見たらビックリ、1巻から全て8冊も所蔵している。通常この手の本は1冊か、よくて2冊。これは名著だ(笑)2019/11/21
とし
111
わるじい秘剣帖「しっこかい」3巻。桃太郎さんますます桃子に溺愛、桃子のために竹の鎧を作ったり、桃子の風邪をもらったり、桃子のためと悪を討つ、ちょっと心配なのは朝比奈さんの身体が心配ですね。2017/09/18
みゆ
72
シリーズ3作目。久々に手に取りました。前巻までは孫の可愛さは想像だけの物でしたが、昨年初孫が生まれもうすぐ1歳、桃子と同じかわいい盛り♪ 桃じいと一緒にデレデレしながら読みました。私はちょっと抱っこしただけで腰を痛める軟弱モノなので、背負ったまま剣を振い敵を斬る桃じいにスカッと拍手です (。>ω<ノノ゙パチパチ♪2022/07/29
タツ フカガワ
57
シリーズ3作目。夜泣き蕎麦屋にやって来たのは、ときの老中太田資始と南町奉行筒井和泉守。「うまいうまい」と蕎麦をたぐりながら、孫娘桃子をおんぶする愛坂桃太郎を見ながら老中がしみじみと言う「そなたはほんとに変わり者だったのだなあ」の一言が、このシリーズの面白さを表しているような「そば屋の野心」。ほかにも大身旗本が自らの戒名“騙討院恨晴居士”に残したダイイング・メッセージに笑った「派手なお墓」も面白かった。ちなみに前作から続く越後屋への悪だくみの真相は、次巻へ持ち越しか。2024/08/12
kei302
45
読みやすい、おもしろい。するする読める江戸もの時代小説。桃子LOVEのじいじ桃さんの悟りきった教訓めいたものが割と深い。懐が広くて聡い桃子ママ珠子さん、素敵。2020/06/07
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