内容説明
戦国時代、ポルトガル商人から買った火薬の支払いに奴隷をさしだした大名もいた。ポルトガル南蛮貿易によって、大量の日本人奴隷がアジア各地に売り飛ばされていた知られざる真実。
目次
海外の日本人奴隷
日本人が奴隷になった理由
秀吉の激怒
ポルトガル側の態度と反応
奴隷売買禁止の効果
奴隷売買の禁止が失敗した理由
日本側の行動
これらの出来事の解釈
著者等紹介
北原惇[キタハラジュン]
本名は北原順男(きたはらみちお)。1937年生まれ。横浜出身。武蔵高校卒。1961年モンタナ大学(米国モンタナ州ミゾーラ市)卒(社会学と人類学の二専攻)。1968年ウプサラ大学(スウェーデン)修士課程修了(社会学専攻)。1971年ウプサラ大学博士課程修了(社会心理学専攻)。同年哲学博士号を受ける。メリーランド大学、ミシガン大学、サンフランシスコ大学、ニューヨーク州立大学(バッファロ)などでの教職、研究職を経て1997年までノーデンフェルト・インスティテュート(スウェーデン・イエテボリ市)所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ママの宅急便
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16世紀ポルトガル人により海外の奴隷売買が広範囲に広がった。それ以前にも中国朝鮮間の戦いで奴隷(捕虜)のやりとりはあったが、ポルトガル人との接触から世界中(ポルトガルが入植した地域ではないか)に日本人奴隷が渡っていった。借金、生活苦により家族を身売り。戦国時代だったので重要武器である火薬入手のため大名が売買(例:火薬の樽1個で奴隷50人)。 ポルトガル人の蛮行(秀吉に伺いを立てず勝手に日本人奴隷を海外へ売買、神社仏閣を破壊、農業用の牛を食らう、仏教の僧侶を迫害、キリスト教への強制改宗など)2013/04/25