ワーキングプア原論―大転換と若者

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  • サイズ B6判/ページ数 236p
  • 商品コード 9784763406040
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

内容説明

激変した雇用環境、未曾有の社会的危機にどう立ち向かうか?ワーキングプアの大量出現と貧困急増、「3.11」大震災・津波・原発事故、認識の転換をせまられる社会運動、なぜ福祉国家形成が急務なのか?構造改革と格闘してきた著者20年の営為の結晶。

目次

第1部 若者をとりまく社会の激変(構造改革と若者たちの進路;なぜ若者が職場に定着しないのか―医療改革の背景と労働運動)
第2部 子育て世帯を襲う貧困化(今日の貧困急増をどうみるか;生活安定装置破壊の一〇年)
第3部 日本は福祉国家なのか(日本は福祉国家ではない)
補論 社会的危機のなかの「3.11」―あとがきにかえて

著者等紹介

後藤道夫[ゴトウミチオ]
都留文科大学教員。1947年福島県生まれ。専攻は社会哲学・現代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無識者

11
講義ベースなので内容が限られているがワーキングプアの現状について様々な資料を基に明らかにしていく。著者は今の日本を「福祉国家」ではないととらえており、「福祉国家」を目指すべきだという立場から書いている。日本の社会保障が、年功序列・終身雇用を前提に組まれており、その形態から外れた人の被る不利益を強く感じた。日本は失業率が低いにもかかわらず、失業率が高い西欧諸国よりも貧困率がかなり高いことには少し驚き。2016/09/24

大岡 孝之

1
基本的なデータが盛りだくさん。ワーキングプアとか、貧困問題などを語ろうと思えば必読。ただしデーターについては若干数字が古いのでその点は補う必要があるか(ただしそろって悪化している恐れが大・・・)。著者の「日本は福祉国家ではないという認識をもつことが出発点」という指摘は痛い。「働かざるもの食うべからず」ではなく「働けなくても食っていける」社会をつくろう、ということか。内なる自己責任論。2011/12/09

かっちょ

1
講演集でデータも使われていて分かり易いが、用語の定義があいまいで読みのが辛くなる時がある。日本型雇用が、「崩壊」したのか、「変容」したのか、あるいは「危機」なのか、そこらへんが著者の頭の中では同意なのだろうがバラバラに使われているため、詳細な造形がつかみにくい2011/11/20

ぴろし

0
夫らしい本ですな。2017/05/07

おかでぃ

0
著者の後藤さんの講義を聞いて面白かったので読んでみた。今は昔より急激に仕事が大変になったとは思えないのに、何がそんなにきつくなったのかずっと疑問だった。この本では、年功序列による給料アップや昇進など先の見通しがつくときとそれらの日本型雇用崩壊後の見通しがつかないときでは、同じきつい状況でもかかるストレスが違うためと書かれていた。日本はとにかく経済成長に力を注いできた。だから社会保障も経済成長をさせることを主としてできてるんだと思う。これからも経済成長を重視する政策を続けるのはどうかと思う。2015/11/19

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