内容説明
大国・フランスがいま大きく変わろうとしている。フランスはヨーロッパの頭脳と心臓だ。ナチスの悪夢から解放されて以来、フランスは欧州統合を先頭に立ち牽引してきた。フランスなくして欧州の未来もない。フランスの変化が分かれば、欧州の行き先を知ることができる。本書は、いま変動期にさしかかっているフランスの現状と背景の報告である。
目次
第1部 極右と暴動(極右=国民戦線;暴動事件の非は政府に―ルペン・インタビュー ほか)
第2部 欧州憲法否決の衝撃(欧州憲法否決で見えた移民・極右・欧州;欧州憲法拒否の立役者―ドヴィリエ・インタビュー)
第3部 次期フランス大統領は?(ニコラ=サルコジの危険な思想;女性大統領が誕生?―セゴレーヌ=ロワイヤル ほか)
第4部 フランス左派の発言(死刑廃止を断行―ミッテラン前大統領;人権活動家の語る「死刑・貧困・水飢饉・フランス暴動」―ダニエル=ミッテラン・インタビュー ほか)
著者等紹介
及川健二[オイカワケンジ]
1980年、東京都生まれ。ジャーナリスト、写真家。早稲田大学社会科学部卒業。土門拳賞を最年少受賞した写真家の今枝弘一氏の下で写真を学ぶ。現在、早稲田大学社会科学研究科・政策科学論修士課程・国際経営論コース在学中。月刊誌・週刊誌などでルポルタージュや、エッセイ、写真を発表。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在し、フランス政治のキーパーソンにインタビューするとともに、欧州憲法国民投票、郊外暴動、初期雇用契約に反対する学生運動、同性愛事情などを体当たり取材。あわせて、リール政治学院・夏期特別選抜セミナーを修了、フランス国立パリ第九大学Dauphine修士課程で戦略的経営を学ぶ。ポット出版のサイトで『及川健二のパリ修行日記』と題するブログを連載している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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