内容説明
ヒトラー政権が世界戦争をひた走るなか、ユダヤ人を夫にもつドイツ人女性たちは、ドイツ民族への“誠実”、すなわちヒトラーへの忠誠と、ユダヤ人の夫への“誠実”との決定的な裂け目に直面することになった。そのとき彼女たちはどのように行動したのか?戦後60年、ドイツで注目を集めているローゼンシュトラーセ事件から、われわれ日本人が学ぶことを問う。
目次
1 戦後六〇年をどのように迎えるか
2 ローゼンシュトラーセ事件において示されたドイツ人の生き方
3 ナチスによる「結婚」・「混血婚」の位置付け
4 「人種主義」の問題点
5 「誠実」をめぐる諸問題
6 「いま」から見たローゼンシュトラーセ事件におけるドイツ人女性たちの態度への評価の視点
著者等紹介
幸津國生[コウズクニオ]
1943年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。都留文科大学勤務をへて、ドイツ・ボーフム大学ヘーゲル・アルヒーフ留学(Dr.phol.取得)。現在、日本女子大学勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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