内容説明
朝日新聞記者として、情報公開法の積極的な活用に取り組んだ体験を通して浮かび上がってきた、同法の威力と限界、その仕組みと問題点、改善の望ましい方向についてのレポート。
目次
霞が関に風穴は開いたか
手続きを早めるため期限を設けよ
行政側判断の特別扱い規定は残すべきか
何を守る個人情報規定
部分開示は行政側にゆだねてよいか
「不存在」という逃げ道を塞ぐ
「存否応答拒否」の乱用を許すな
法の及ばぬ「聖域」は解消せよ
「利用しやすい」手数料の実現には
裁判をする権利は公平・平等か
「知る権利」「インカメラ」に及び腰
憲法学者は不在、大山鳴動鼠一匹
取材の新たな手段、情報公開制度―紙面が裏付ける有効性、成否のカギは記者経験
著者等紹介
中島昭夫[ナカシマアキオ]
1944年生まれ。69年朝日新聞社に入社。大阪社会部員、同学芸部、科学部、企画報道室の各デスク、東京社会部員、総合研究本部主任研究員を経て、04年定年退職。この間88年に自治体情報公開条例・要綱の運用実態を全国で初めて調査、97年に日弁連の米国・情報自由法調査団に参加、01年に情報公開法の施行で発足した記者らによる同法活用プロジェクトの事務局スタッフ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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