内容説明
「いま」呼び覚まされた「むかし」の人間像。『たそがれ清兵衛』に見る「これから」の人間の生き方・幸せとは?藤沢周平・山田洋次の作品世界の重なり合いによって何が生まれたか。
目次
1 藤沢周平・山田洋次の作品世界の重なり合いによって生み出されたもの(両作品世界の関係を取り上げる理由;原作小説と映画との関係をめぐる論点)
2 この映画が目指したもの(原作が藤沢周平作品であること;山田洋次が藤沢作品を原作とした理由 ほか)
3 映画と原作との共通点と相違点(この映画の構想;映画と原作との共通点と相違点)
4 藤沢周平・山田洋次の作品世界の立場(自然・人間観;武士道観)
5 現代日本の文化における藤沢・山田の作品世界の重なり合いの意味(近代日本によって忘れられた時代の人間「たそがれ清兵衛」;歴史を越えて生き続ける人間の在り方 ほか)
著者等紹介
幸津国生[コウズクニオ]
1943年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。都留文科大学勤務をへてドイツ・ボーフム大学ヘーゲル・アルヒーフ留学(Dr.phil.取得)。現在、日本女子大学勤務
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