内容説明
愛の文芸社会史。文学とはなにか。文学史は可能か。人間とは、文学言語の別名である。なぜなら、言語によって、人間は人間主体を獲得するからである。したがって、言語の歴史、言語によって人間を捉えた文学の歴史の中に、我々は人間の歴史、人間主体が自然の横暴(神の横暴)と戦った歴史を学ぶことができる。
目次
第1章 序論
第2章 言語とその社会的基礎(開かれた記号系としての言語;言語の主観性と社会性)
第3章 社会と文学の歴史的諸形態(文芸社会史の基礎概念と歴史の枠組み;アジア的(専制的)共同体における文学の諸形態
古典古代的(都市国家的)共同体における文学の諸形態
ゲルマン的(封建的)共同体における文学の諸形態
資本主義への移行期の文学の諸形態
資本主義社会における文学の諸形態)