内容説明
闇をはらんだ昭和は終わった。しかし、人権の曙光は見えているか?大日本帝国の無責任の体系は、現代日本の権力の恣意に引き継がれている。人権は闘いとらねばならない。なぜなら、それはコウノトリが運んできた子供ではないから。
目次
戦争の責任と無責任―昭和の終焉にあたって(昭和天皇とは何であったか;もう一つのXデーと天皇―12月8日の戦争責任;「無責任の体系」―太平洋戦争開戦の構図)
いま、警察、検察、そして裁判所―警察官の盗聴犯罪を追って(警察は、いかにして電話を盗んだか;何が検察の「大義」か;裁判所は秘密警察を許すのか)
権利のための闘争(ある冤罪を晴らすために;自由民権家の体験的監獄論―馬場辰猪の青春とたたかい;労働者の権利の原点;結びに代えて―刑事司法改革への道)