内容説明
なぜ、先が読めるのか?なぜ、記憶力がいいのか?天才棋士、中原永世十段が説く「将棋的思考法のすすめ」。将棋は脳を活性化し、ひらめきや勝負勘、へこたれない心を育てる。
目次
第1章 「将棋脳」とは何か(将棋は脳を先を読むために使う;「将棋」とは自分を振り返り、冷静に失敗を認めること ほか)
第2章 勝負勘で培われる将棋脳(「勝負勘」を鍛えるのには切り捨てる判断が大切;「ひらめき」とは、総合的な能力 ほか)
第3章 将棋の駒は、マネジメントに役立つ(将棋のおもしろさ(1)「成る」という可能性のすばらしさ
将棋のおもしろさ(2)「持ち駒を打つ」という復活の行為 ほか)
第4章 将棋脳をいかに鍛えるか(「将棋脳」はだれでも鍛えることができる;棋譜を使えば、名人戦を擬似体験できる ほか)
第5章 将棋脳の達人たち(勝負師、大山十五世名人の“盤外作戦”;劣勢から勝機へ―大山先生との対戦 ほか)
著者等紹介
中原誠[ナカハラマコト]
十六世名人有資格者。宮城県塩竃市出身。二十四歳で大山康晴から名人位を奪取、「棋界の若き太陽」と呼ばれ、米長邦雄らと数々の名勝負を繰り広げた。2003年5月~05年5月まで日本将棋連盟会長を務める。「自然流」や「桂の中原」と呼ばれる格調高い指し回しには定評があり、多くのファンがいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jjm
5
突入しまーす!の中原さんの著書。将棋は論理的なゲームだが、センスや感性が必要。そのセンスや感性をどう磨くのか、どのような仕組みで沸き上がるのか、それが知りたかったが、ご本人もわからないとのこと。確かに自分でも何かを選ぼうとしたときに、意識しているかというと意識していない。決定論に支配されているのだろうか。2020/11/11
の
4
ふわっとしたアドバイスが多いが、わかったような気になる本。2017/01/08
Stair512754
1
ザグッと読んで、昔の話が興味深い 羽生さんの二回り上らしいが、オレが小学校3年生か4年生で将棋覚えた頃に、1番強かった人だよね 会社の専務や部長に駒を例えたとこらへんはどーでもよかったけど、それぞれの駒の特徴を解説するところでの「金」の特徴が凄く分かりやすくて良かったです 金は1段目で守りに使います2023/01/10
あなあき
1
例によって本作は、将棋をあんまり知らない一般読者向けに書かれたモノなのだが、自分のような「指す将棋ファン」が読むと、随所で教訓を得まくりの「めっちゃ実用的な本」ということになる。「ひらめきは、映像で見える」「勝負勘を鍛えるには、切り捨てる技術が大切」などなど……。サブタイの「これであなたの脳はよみがえる」というのは、棋士のような脳の使い方は、一般の人々にも大変に有益だという意味合い。いつも将棋の勉強をしていると、ヒドく身体に悪いことをしてるような気がするのだが、それは修行が足りないってことなのかなぁ……。2016/04/09
コバヤシ
0
ビジネス本として書かれたようで、求めているものとは違った。将棋指しに働き方について講釈させるのは無理がある。2017/12/16