内容説明
「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね~?」「それは…お父さんとお母さん?」「そうだねぇ。いのちをくれた人をご先祖さまと言うんだよ」「ねえ、おばあさん、ぼくのご先祖さまって何人いるの?」コウちゃんは、指をおって数えてみることにしました。すると…。
著者等紹介
草場一寿[クサバカズヒサ]
陶彩画家。1960年佐賀県佐賀市生まれ。1983年日本大学芸術学部演劇学科中退。1987年焼き物の里、有田に入り陶彩画の研究を始める。1991年今心工房を開き、全国各地で展覧会を開催
平安座資尚[ヘイアンザモトナオ]
イラストレーター。1948年沖縄県那覇市生まれ。1972年日本大学芸術学部美術学科卒業。1973年第25回沖展沖展賞受賞(デザイン部門)。1994年沖縄郵政管理事務所。平成7年用年賀はがき最優秀賞受賞。2002年ダイキンオーキッド女子プロゴルフトーナメントポスター優秀賞受賞。2003年沖縄全島エイサーまつりポスター最優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
188
命は無限、命は大事、命は奇跡。生まれたことに感謝しよう。たまには自分を大事にしよう。たまにでいいから、自分自身にご褒美しても悪くないよねと思ってしまう。命が無限だよと思わせる仕掛けに驚いた。これは、良い絵本だね。2022/11/30
そる
139
子供No.3、No.4と。沖縄のヌチヌグスージ(いのちのお祭り)の話だそうです。僕のお母さんとお父さん、その前にはおじいちゃんおばあちゃんが4人、おじいちゃんとおばあちゃんにも親がいるから8人⋯とご先祖さまはさかのぼると1000人?いや、100万人?!そうやってずーっとつながって今の僕が生きている、ご先祖さまがみんな応援している。「いのちをありがとう」というお話。確かにルーツを見ていくと壮大だよね。現在の自分はその新しい方の所にいるわけだよね。そう考えると神秘的だなぁ。2018/11/20
Willie the Wildcat
49
次男、(途中「ヌチヌグスージ」や「サンシン」などの説明を挟み)やはり”仕掛け”で大うけ。読後、自分の爺ちゃん、婆ちゃん、曾婆ちゃん、そして2年前に他界した曾爺ちゃんの話となる。最後のページの絵がお気に入り。皆が見守ってくれている。温かい。「いのち」、あるいは「家族」の大切さを感じてくれた様子。2012/06/24
クリママ
42
沖縄のおばあちゃんがご先祖様について話してくれる。真ん中くらいのページに張り付けてある、6ページ分くらいの大きな大きな紙を開く。その紙には、お父さん、お母さん、そのまたお父さん、お母さん、… たくさんのたくさんの顔が。自分の体の中には、こんなにたくさんの人の命が詰まっている。一目で見ることができるのはとてもわかりやすい。子供たちには、自分の命が自分一人のものではないことを知って、命を大切にしてほしいと思う。2019/11/30
テルテル
39
私が産まれた過去には、数千万人の親たちが存在する。そして、その命がいくえにもつながって今の私が存在していると考えると私という存在を大事にしたいと思った。そして、現在娘がいる。いずれ、娘はまた誰かに命をつないでいくのだろう。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』が浮かぶ。現在、年間3万人以上の人が自殺をして亡くなっている。先祖からつながってきた命を自分で切ることは、罪なことだと思う。生き抜いて次につないでこそ、先祖への感謝の思いとなる。誰が貴方を認めなくても先祖は認めている。何があっても生き抜いて欲しい。2015/06/29