内容説明
日本語は、難しい。普段、何気なく使っていることばなのに、「それって、もしかしたらまちがった使い方なんじゃないの?」などと突っ込みを入れられようものなら、「…???」。それどころか、ふとした使いまちがいからあらぬ誤解を受けたり、トラブルの元になったり。本書では、そんなアブナイことばの数々を集め、本来の意味やそのことばの生まれた背景、なぜまちがった使われ方をしやすいのかなどを、面白おかしく紹介する。日々あふれかえる日本語の洪水の中で溺れ死にしないためには、まず自信をもつこと。本書を読み終えたとき、あなたはちょっとした日本語博士に変身しているはず。ついでに、コンピューター頼みで弱ってしまった「脳力」の回復を実感できること請け合いだ。
目次
第1章 ことばの語源―知ってるつもり?ホントの意味(「こじつけ」のルーツをこじつける;「幸せ」それともフシアワセ? ほか)
第2章 かんちがいしやすいことば―まちがえやすいぞ、日本語(「うばざくら」といわれた女性は?;チカンするスジニクってなんだ!? ほか)
第3章 美しい日本のことば―なんてすてきなジャパネスク(雪のすてきな呼び方;「東の雲」ってなんだ? ほか)
第4章 漢字と熟語―四字熟語の達人になる!(やさしい四字熟語パズル;繰り返すだけ?省エネ四字熟語 ほか)
著者等紹介
宇野義方[ウノヨシカタ]
1919年、東京都生まれ。47年、東京帝国大学文学部国文科卒業。国立国語研究所員を経て、56年、立教大学文学部助教授、63年、同大学教授に就任。現在、立教大学名誉教授、共立女子大学・短期大学特任教授。専攻は国語学で、特に現代生活におけるコミュニケーション論など、言語生活の研究にたずさわる。また、揺れる現代語の実態にも造詣が深い
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