内容説明
仏教に関心のない人でも、近来の合理主義の行き詰まりに対し、身体や直観を重視する思想上の一傾向があり、それが広い意味での密教に当たることは理解されているように思う。神がかりも直観主義も神秘主義も広い意味の密教の中に収められるから、それらを全部この本で扱うことになったら収まりのつかないことになってしまう。この本では、仏教の中の密教、特に弘法大師の真言密教をわかりやすく全般的に取り扱っている。
目次
第1章 秘密の仏教
第2章 密教の世界観
第3章 マンダラの宇宙
第4章 即身成仏の法
第5章 実践する密教・阿字観瞑想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Machida Hiroshi
4
本書は、二組の男女がそれぞれ真言宗の和尚さんと関わる中で密教に触れていくという物語仕立てのマンガによる、わかりやすい密教入門書です。都会で疲れたサラリーマンが、旅先で偶然、曼荼羅に惹かれた画家の男と同室になったことから話が始まります。最初は画家の男、次に真言宗の和尚さんがナビゲーターとなり、密教について語られていきます。「顕教」と「密教」の定義すら知らなかった僕は、この入門書ですら、一部よく分からないほどの体たらくでしたが、少なくとも、この年になって顕教と密教の定義を知ることが出来たのは大きな進歩でした。2017/04/19
さるきち
1
やはりマンガであつても密教は難しい。 曼荼羅も理解するのが大変。顕教との違いはすこしずつわかつてきた。2017/12/17
skmt_hs
1
ただ単純に語感だけで密教は怪しいものだと思っていましたが、ちゃんと知ってみると大違い。。言葉だけでは悟りに到達しない、如来秘密があるという考え方は目からウロコ。全部は理解できなかったが、知らない世界の片鱗を知れてよかった、また時が経ってから読み直したい。2016/01/25
yonemy
0
読後、マンガにする必要があるのか?と思ったが、「【マンガ】密教入門」というタイトルだったので、借りて読むことができたのだと思った。 密教のほんのさわりを知り、理解したいと思ったきっかけとなった。ありがとう。2018/03/13
-
- 和書
- コンピュータ入門講座