内容説明
ネイティブ・アメリカンたちが歩んできた聖なる道を知るとき、太古より私たちの体の中を流れてきたネイティブ“地球とつながる”スピリットが目を覚ます。長年にわってアメリカ先住民族とその精神世界に触れてきた著者が、彼らに共通したものの見方、大地に深く呼応した生き方を、彼ら自身の言葉を交えて体系的に説明していく名作の文庫化。
目次
第1部 砂漠への旅―いかにして私はアメリカの大地の歌を聴くようになったか(すべては何もないところからはじまる;特別な日に特別な場所で;メディスンマンとの出会い;ローリング・サンダーの教え)
第2部 風の道―アメリカ・インディアンの聖なる教えをたどる(ネイティブ・ピープルの宗教の定義;聖なるものについての考え方;シャーマニズム、あるいはたくさんのスピリットの住む世界)
第3部 再生―モンゴロイドはアメリカ・インディアンの夢を見るか(ヴィジョン・クエスト準備篇;ヴィジョン・クエスト実践篇)
著者等紹介
北山耕平[キタヤマコウヘイ]
編集者・作家・翻訳家。アメリカ在住時の1979年、ネバダ州の高原沙漠(ハイデザート)地帯にてアメリカ先住民族のメディスンマン“ローリング・サンダー”との出会いをきっかけに、先住民族とその精神世界に関心を深める。’80年代から現在に至るまで、そうした分野の研究・紹介を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nakmas
2
アメリカ原住民、いわゆるアメリカン インディアンの言葉はいちいち詩的で、直接心に響いてくる。2016/06/01
yutaka1947
1
著者がネイティブ・アメリカンに魅かれていった経緯が興味深い。特にローリング・サンダーとの出会いが衝撃的だ。その時に彼は「はじめて何も知らない自分と私は出逢った。私は、あの時自分の世界の見方というものが、両親や学校といった人工的な環境からの長年にわたる教育の産物であることを思い知らされた。ほんとうに知らなくてはならないことを、自分は何ひとつ知らなかったのだ」と語っている言葉に感動した。2014/01/08