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科学者たちが語る食欲―食べすぎてしまう人類に贈る食事の話

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  • サイズ 46判/ページ数 367p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784763137920
  • NDC分類 498.5
  • Cコード C0030

内容説明

あらゆる生物は、「タンパク質欲」を満たすために食べていた。タンパク質への渇望に突き動かされるまま過食する現代人。それを利用し「超加工食品」を発明、食環境を破壊する企業。30年の共同研究で175の論文を発表した栄養生態学・生物学の権威が解明。食欲をコントロールし、肥満・病気・短命をブロックする食べ方。生物の摂食の仕組みを解き明かした圧巻ノンフィクション!

目次

科学者が「食欲」について調べた全記録
バッタ―タンパク質のためなら「共食い」もいとわない
栄養―動物は計算なしで「ベスト・バランス」を食べる
栄養幾何学―「グラフ」にしたらとんでもないことがわかった
食欲―これは「底なし」の欲望か?
例外―人間は「動物」と違う生物か?
仮説―人間もバッタも「タンパク質」ファースト
タンパク質―「個体の長寿」か「次世代の繁殖」かの分かれ目
人間に近い種―長寿の仕組みは「イースト細胞」も「ヒト」も同じ
食環境―科学者が、命を賭して現実世界を観た結果
食環境2―それはもう、「あるべき世界」とあまりに異なる
現代―「人間」にとって破滅的な食環境
金銭欲―人間に特有の欲
肥満―「胎児」のときに運命が決まっている可能性
教訓―「正しい知識」で食べる

著者等紹介

ローベンハイマー,デイヴィッド[ローベンハイマー,デイヴィッド] [Raubenheimer,David]
シドニー大学生命環境科学部栄養生態学教授およびチャールズ・パーキンス・センター栄養研究リーダー。オックスフォード大学で研究員および専任講師を10年間務めていた。世界中の大学や会議で講演を行っている。シドニー在住

シンプソン,スティーヴン・J.[シンプソン,スティーヴンJ.] [Simpson,Stephen J.]
シドニー大学生命環境科学部教授およびチャールズ・パーキンス・センター学術リーダー。主な受賞歴に王立昆虫学会ウィグルスワースメダル、オーストラリア博物館ユーリカ賞、ロンドン王立協会賞、オーストラリア勲章第二位など

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒、大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

98
オーディオブック。 とにかくものすごく面白かった。 食欲にはタンパク質がポイントになっいる。 バッタや粘菌類、霊長類にわたって実験室だけでないフィールドワークのデータを分析した結果が、ものすごい労力で、感動した。 私は、繁殖目的でなく、長生きのためにタンパク質を少なめにして粗食で、バランス良く食べていきたい。2021/12/03

ehirano1

97
「自分に必要なタンパク質を摂取するまで食欲は決して収まらない」、なるほど。しかしちょっと気になるのは、これは著者が海外在住の外国人なんですよね。沖縄の例も取り上げられてはいるのですが、食は文化と密接に関係しているので、日本在住で和食を食している外国人か日本在住の日本人が著者であるともっと良かったと思いました。ということで、何方かよろしくお願いいたします。2024/02/07

lily

90
低タンパク質/高炭水化物食のマウスはテロメアがより長くより長生き。食品メーカーはタンパク質と食物繊維を減らして食欲のブレーキを切って食べる量を増やしている。世界の食市場は9社のもの。子供時代の食嗜好は一生ついてまわる。母乳ではなく市販のミルクで育った赤ちゃんは一生肥満体質に。超加工食品の仕掛けに騙されず食欲をコントロールする高タンパク質食品を摂取してボディメイキングを愉しむ。現状打破は自覚しかない。省エネライフは心も軽くする。本当に身体が欲している食材は何か、腸からの真の声を聴くことだけに集中すればいい。2021/03/05

ミライ

39
動物の「食欲」とは何を満たすためにあるのかを、バッタ、ハエ、マウス、ヒヒなどの昆虫・動物から人間(山小屋に閉じ込めて実験)までを実験対象として研究した結果をまとめた一冊(著者は2名とも昆虫学者)。すべての動物はタンパク質欲を満たすために食べているのだが、超加工食品に溢れた現代社会で暮らす人間に限っては、タンパク質欲を満たすために糖質・脂質を過剰摂取し肥満や病気を引き起こしていると警鐘をしつつ、最後に健康的で楽しい食生活を送るためのヒントが示される。2021/04/06

りょうみや

31
生物学者が書いた総合栄養学の本。タンパク質を栄養の中心に考えて全てが繋がっている。実験のしづらい人間でなく、昆虫やその他動物が栄養の摂り方で共通性を持っていることを示してして理論に説得力がある。著者達の実験の苦労が盛り沢山でそれもおもしろい。生物は今の自分の状態を本能で把握し不足する栄養素を補う食欲を促すが、今の人類はそのセンサーを狂わせる工業的な食料に囲まれ危機に陥っている、しかし本書の内容を知って自覚すればなんとかなるという結論。2021/07/09

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