内容説明
脳性まひとたたかう“声なき詩人”。寝たきりのベッドで紡いだ「心」を呼び覚ます54編。
目次
きたからのこえ
たびだちのとき
きてみて
いつまでもいつまでも
まけるひ
いきていてこそ
まいてみる
ためしてみたいこと
いみはないけど
いけないことをしてみたい〔ほか〕
著者等紹介
堀江菜穂子[ホリエナオコ]
1994年生まれ。出産時のトラブルから、重度の脳性まひを患う。体はほとんど動かせず、言葉も話せない。自宅の居間に据えたベッドで両親の介助を受けて暮らす。都立の特別支援学校に小学部から通いはじめ、中学部のころに筆談などを練習して生活力を身につける自主スクールに参加。幼少時から母が読み聞かせてくれていた詩を「心をかいほうするためのしゅだん」として自ら書くようになり、これまで紡いだ作品はおよそ2000編にのぼる。現在は、民間の障害者施設に通う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rie
28
すごく心に響く詩。温かくて優しくてユーモアのある詩。弱さも強さに変わるくらい。弱さを知っているからこそ強くなれる。強さは知ろうとする力。強さは生きていること。この本に出会えて良かった。2018/12/02
Yuko
3
<ぼくはぼくのまま ぼくにしかなれず そしてぼくとして これからもいきていく(「きみみたいにできたら」より) 脳性まひとたたかう“声なき詩人”が、寝たきりのベッドで紡いだ「心」を呼び覚ます詩54編を収録> 出生時のトラブルから重度の脳性まひを患い、体はほとんど動かず言葉も話せない22歳の女性が紡いだ詩の数々。 「はたちのひに」まで生きられないだろうと言われて、その日を迎えた詩人の胸の内がものすごい勢いで迫ってきて立ち尽くしました。 詩作が生きがい 詩は いのち そのもの・・・ 2017/09/02




