内容説明
愛する人を想う気持ちが生み出した、不器用でやさしい4つの「嘘」。「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、4人の男たち。どうしても過去に戻りたい彼らの口には出せない本当の願いとは…?
著者等紹介
川口俊和[カワグチトシカズ]
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロデュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。デビュー作の『コーヒーが冷めないうちに』は、2017年本屋大賞にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッディ
585
「コーヒーが冷めないうちに」の続編。めんどくさいルールの中で、今回は今は亡き友人、母親そして妻と会うため過去に行く3つの物語と、自分の死語の未来に恋人に会いに行くといういずれも死に絡む物語でした。そのためか、みんな相手を想っての優しい嘘が印象的で、「この嘘がばれないうちに」というタイトルになっています。良い話でジーンとするんだけど、ルールの説明や喫茶店や登場人物の状況説明がくどくて、話に集中できない感じは前作と同じく不満が残りました。シリーズ化しそうな勢いですが、もうお腹いっぱいという感じです。2018/10/20
mmts(マミタス)
570
前作よりは感動しました。当然、気に入りました。小説のタイトルの真偽が分かった瞬間に号泣しました。「世にも奇妙な物語」あたりで映像化すれば、もっと流行るかもしれませんね。とくに「恋人」をテーマにした回には号泣しました。彼女側の「優しい嘘」は涙しかありません。どれもタイトル通りに両者の「優しい嘘」で成り立っていました。ようやく伏線も無事に回収されました。幽霊の正体にはビックリしました。しかしながら、やっと無事に成仏しました。ホッとしました。ところで、あらたな幽霊は何者かしら?続編へのフラグかしら?続編は未読。2017/07/30
どんふぁん
519
2018年10月27日読了。眠さとの戦いの本でした。要さんの正体がわかったのはいいのですが、話が単純で、1作目から基本変わってないのが退屈で仕方なかったです。それがいい所かもしれませんが、私は飽きてしまいました。3作目も買ってるので、読みますが、憂鬱です。2018/10/27
Yunemo
517
あれから6年が経ったのですね。新たに時田家に小学校1年生6歳のミキが仲間に加わって、話が展開。でもミキの人物像はないんじゃない。あるなら成長過程に立ち入ってもらわないと、と素朴な想いに。ここで使われる嘘って、表題でいう嘘、一般的に表現される嘘、とは違ってる気がして。みんないい人ばかり、だからこそ、それぞれの想いが身に染みるのですが。その割に、自身の気持ちが晴れないのは何故。謎が謎として語られていないから、意識的に?今回、ワンピースの女性、数の苦悩というか性格、が明らかに。でもそれだけでいいのかな、と読了。2017/05/07
うっちー
426
前作ほどでは。続編は出るのですか?2017/08/20