内容説明
令和元(2019)年に発生した台風19号は、東日本に甚大な被害をもたらした。…ここには、水浸しになった収蔵品の処置に、試行錯誤しながら誠実に向き合い続ける学芸員たちの姿がある。自然災害はいつでもどこでも起こる可能性があります。防災だけでなく、被害にあったときにどう対処したらいいのか、それを知っておくことも大切です。本書は、被災した川崎市市民ミュージアムの、自分たちの体験を今後に活かしてほしいという想いから生まれた記録集です。
目次
第一章 被災の概要(施設の概要;被災の概要;これまでの活動を振り返って)
第二章 レスキュー活動の概要(応急処置方針・修復方針;収蔵品レスキュー活動の概要―美術館部門 ほか)
第三章 レスキュー活動とその環境整備(古文書レスキューにおける実務外作業の重要性―データ保存環境整備、マニュアル作成、ウェブアプリ開発を主に―;館内の環境整備について;川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキュー活動への「支援」について)
第四章 付録(支援団体一覧;レスキュー報告プロジェクト ほか)