水害と博物館―川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキューの記録

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  • サイズ A5判/ページ数 144p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784763025043
  • NDC分類 069.6
  • Cコード C0070

内容説明

令和元(2019)年に発生した台風19号は、東日本に甚大な被害をもたらした。…ここには、水浸しになった収蔵品の処置に、試行錯誤しながら誠実に向き合い続ける学芸員たちの姿がある。自然災害はいつでもどこでも起こる可能性があります。防災だけでなく、被害にあったときにどう対処したらいいのか、それを知っておくことも大切です。本書は、被災した川崎市市民ミュージアムの、自分たちの体験を今後に活かしてほしいという想いから生まれた記録集です。

目次

第一章 被災の概要(施設の概要;被災の概要;これまでの活動を振り返って)
第二章 レスキュー活動の概要(応急処置方針・修復方針;収蔵品レスキュー活動の概要―美術館部門 ほか)
第三章 レスキュー活動とその環境整備(古文書レスキューにおける実務外作業の重要性―データ保存環境整備、マニュアル作成、ウェブアプリ開発を主に―;館内の環境整備について;川崎市市民ミュージアム被災収蔵品レスキュー活動への「支援」について)
第四章 付録(支援団体一覧;レスキュー報告プロジェクト ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

33
令和元年10月12日に上陸した台風19号により収蔵庫が浸水した「川崎市民ミュージアム」の、令和5年度末までの被災レスキュー活動や修復手法等を記録した本です。水というありふれた物質が収蔵品に与えるダメージが自分の想像を遥かに超えており、修復の技術のエキスパートを育成する必要性に加え、水害を考慮した建築・設計の必要性も感じました。水害を受けにくい立地にするのが一番なのはもちろんですが、たとえ水害にあっても短時間で水が抜け、空気を入れ替えられ、レスキュー活動の動線を確保できる設計にすべきでしょう。2025/06/19

szksgtm

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浸水被害の発生した当日は、以前から心待ちにしていた「犬塚勉」展の開幕前日で、当然ながら焦がれに焦がれていた彼の作品も水没の憂き目の遭うことになりました。今作に触れられている段はありませんでしたが、レスキューされたその作品は今ご遺族の手元に戻り、小規模ではありますが何度か展示もされています。ご遺族のお話によれば写真の類は多くが復元できなかったとのことでした。 作中の収蔵品の分類別のレスキューも大変興味深く今後のよき指標となることと思います。・・・まず水没が二度と起きて欲しくはないですが・・・2025/07/12

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/ba13f80a-f97b-41c7-a408-3b3de51307de 2025/06/09

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