著者等紹介
たなかしん[タナカシン]
1979年大阪生まれ。画家・絵本作家。絵の下地にアトリエのある明石の海の砂を使い、独特のマチエールを生みだす。画家として活動する傍ら、2005年台湾にて初の絵本作品を出版。2020年『一富士茄子牛焦げルギー』(BL出版)にて第53回日本児童文学者協会新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
173
湖の畔に秘密のカフェがある。小さなハンモックや図書館は妖精やリスが使っているのだろう。流れ星、一瞬の願いを届けるために誰もが生まれたときの温もりを、心の中の大切な場所に閉まってある。心には一輪の花がそっと咲くときも、辺り一面に彩る草葉の心地よさに囲まれ、夕暮れの切なさが暮れるまで時を忘れてしまうほど幸せなときもある。メリーゴーランドは溢れ出る夢と希望を乗せている。軽やかなあのメロディを忘れられないまま大人になれたのは、きっと幸せなことなんだと思う。そんな旅の世界をアクリルキャンバスに描く、たなかしんさん。2023/07/22
じぇりい
5
友達から「しんさんの個展に行ってきた」報告が続けてあり、触発されて本棚から取り出してみる。しんさんは絵に添えられた言葉のチョイスも素敵。フィンランド,いつか行ってみたいなと旅心がウズウズしてくる。2023/04/23
kaz
2
さすが絵本作家だけあって、それぞれに夢がありそうな作品。シャガールのような雰囲気の作品が好き。図書館の内容紹介は『誕生から魂が大地に帰るまで命の旅はつづいていく-。ファンタジーの世界を描く画家・絵本作家のたなかしんが、人生を「命の旅」と捉え、旅先の風景を描き、そのとき感じた思いを書き綴った画文集』。 2023/04/01
たくさん
1
文章と絵が合うのかなって見ていた。なるほど絵描きの人って絵にどれほどの時間をかけるのかという側面を垣間見るくらい思いがこもっている文章のように感じた。作者の人の感性も女性、それもふくよかな、という感じの想像があるくらい寂しくてなにかが怖いかんじとおびえながらも迷いなくどっしり揺らがない感じを想像してしまう。私もそれぞれの想いを何かに残して文章にしたいなとふと思わされます。ほんとにいろんなところに旅されているのだなたなかさん。2025/06/02
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