内容説明
今夜、美しい動物メテオが、若い詩人を迎えにみえる。100歳を迎える志村ふくみ(染織家・人間国宝)と土屋仁応(彫刻家)が贈るふしぎな物語。
著者等紹介
志村ふくみ[シムラフクミ]
蚕がつくる繭からつむいだ絹の糸を、自然の植物で色とりどりに染めあげて織物をつくる染織家、随筆家。1924年生まれ、滋賀県出身。紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)。文化勲章受章
土屋仁応[ツチヤヨシマサ]
木を彫って、森の動物や想像上の動物をつくる彫刻家。1977年生まれ、神奈川県出身。東京藝術大学大学院文化財保存学彫刻博士課程修了。円空大賞(円空賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
53
志村ふくみさんの描く、悲しみと癒しの物語。いままさに天に召されようとしている若い詩人。今夜、美しい動物「メテオ」が彼を迎えに来ます……。幻想的な世界。志村ふくみさんの夢がきっかけに生まれた物語だそう。とても穏やかな気分になりました。ただ、抽象的な表現も多く、大人向けの絵本ですね。土屋仁応さんの美しい絵が魅力的です。2023/09/14
クドアンヌ
3
私のお迎えはどんないきもので、星々はどんな形になるのだろう。2023/05/05
がらす
3
染織家の志村ふくみさんと彫刻家の土屋仁応さんによる絵本。若き詩人の命の火が消えようとするとき、言葉を食べて慈しみ育てられた生き物「メテオ」が迎えにやってきます。美しく不思議な世界観に心洗われます。暗喩的・抽象的な表現が多く、物語の内容を正しく読み取るのは中学生でも難しいかもしれません。2023/03/06
くまさん
2
この童話では悲しみの気分から慰めの気分、そして浄化されていく晴々とした気分まで、気持ちを導いてくれます。志村洋子③2023/06/13
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