内容説明
美術の森を風通しのいい世界にするために生涯を捧げた35名の番人たち。忘れがたき人たちとの思い出を、温かなまなざしで書き留めた、人物スケッチのようなエッセイ集。
目次
1(佐々木静一と海と美術史;柳生不二雄さんのこと ほか)
2(批評の妙術―河北倫明;調整の人―嘉門安雄 ほか)
3(田中幸人―感性の祖形;米倉守―人生をもう一芝居 ほか)
4(菅沼貞三―学問の肌合い;八代修次―講義の着物を脱いで ほか)
著者等紹介
酒井忠康[サカイタダヤス]
1941年、北海道生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。1964年、神奈川県立近代美術館に勤務。同美術館館長を経て、現在、世田谷美術館館長。『海の鎖 描かれた維新』(小沢書店、1977年)と『開花の浮世絵師 清親』(せりか書房、1978年)で注目され第一回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
75
世田谷美術館館長が美術の森で出会った人々を綴る。多くは追悼文であり、亡くなった方々。美術に関わる先生や学芸員、美術評論家、等々。創作に関わる作家は含まれない。ほとんどは知らない方々なのだが、文章からその人となりが見えてくるようだ。こういう人々によって美術の森は成り立っているのだなと、感慨に耽る。まだ森に分け入ることすら出来ずにいる私としては、番人の方々に教えをこいたいと思っている。2021/01/14
Hiroki Nishizumi
2
合わなかった。つまらないと感じた。2021/01/26
takao
0
ふむ2025/02/10
おかず
0
美術の裏側を支える人は、実直で人間的魅力がある人が多いんだなと思った。2020/11/29