内容説明
“カムイと生きる”北海道の大自然に捧げるアイヌの賛歌。ともに歌い、みんなで踊ろう。
著者等紹介
堀内昭彦[ホリウチアキヒコ]
兵庫県西宮市生まれ。1991年、東京から北海道へ移住。2009年から奈良と北海道の二拠点で撮影を続ける。「日本の原風景」をテーマとし、奈良をはじめ古都の風景や、北海道の雄大なありのままの自然の風景など、いにしえからかわることのない神秘的な景色を撮影し続けてきた。一方、ヨーロッパの田舎を取材したことをきっかけに、クラシックの作曲家の足跡をたどる写真なども手がける。音楽への興味は国内にも向かい、邦楽の源流を探る旅を通じて撮影した写真の発表により、日本文化の素晴らしさを発信し続けている。近年、ライフワークとして「日本の聖地や祈り」をテーマに撮影をはじめ、アイヌ民族の文化と出会う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
107
表紙の女性が美しい。p39 チカプウポポ(鶴の踊り)を踊る札幌在住の女性。フッタレチュイ(黒髪の踊り)で黒髪を縦に横に激しく振る踊りを奉納する札幌ウポポ保存会の女性 p30-31 の一瞬を捉えた写真も表情がいい。写真家・堀内昭彦氏は北海道と奈良に住み、ライフワークとして「日本の原風景」や「日本の聖地や祈り」をテーマに撮影をしている。今夏ウポポイに行く前に、予習として。「アイヌの踊りは、理屈じゃなく好き。」「カムイノミ・神への祈りは、さまざまな行事をとり行う際に必ず行われる。」2022/07/10
カムイ
45
アイヌの写真集。モノクロであるが光と影のコントラストにより一層に鮮やかに映る。大自然の中には生きるアイヌの人々は喜びや悲しみは舞で表現し脈々と受け継がれたDNAを今も残している、美しい風景に民族衣装の女性には、ハッとされる。神々の宿る大自然に住まうアイヌの歴史は途絶えて欲しくない。昨年、ウポポイに行った時にはカムイの先祖の面影を噛み締める思いであった。2021/08/01
ann
36
高校の修学旅行は北海道だった。アイヌの村のような当時の小さく発信してる施設に訪れて以来、心の傍らにいつも存在していた人々。全編モノクロの写真が、より彼らの瞳の中の真摯な先祖への畏敬の気持ちを伝えてくれるようだった。最近のブームは良いのか悪いのか。そんな時代にも、そんな時代だからこそ、彼らの存在がひとすじの灯火のように思えた。厳冬を生き抜き、春を迎えるような。自分の語彙力ではこれが限界。2023/02/26
ぽてちゅう
25
広く美しい大自然の中で、カムイに祈りを、感謝を、そして舞いを捧げるアイヌの姿を収めた写真集。モノクロ写真がより崇高に、透明感あるものに見せてくれます。様々なカムイがいるからこその生。先祖があってこその自分。目には見えないけれど、自らを形作ってくれるものに対し心を込めて捧げられる祈り。そのひたむきな気持ちがじわじわ、じわじわと伝わって来ます。2021/01/11
みるく
12
ゴールデンカムイ読んで勢いで購入。歴史文化に詳しくないけど写真はグッときた。2022/05/17