内容説明
『ガラスの茶室‐光庵』は、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展Glasstress 2011にて建築プロジェクトとして発表され、2015年に京都の天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置された。将軍塚青龍殿には、日本三大不動の一つに数えられる国宝・青不動明王が奉納されており、標高220メートルの大舞台からは京都市街を一望することができる。そのガラスの茶室と自然の光が一体化することで、感覚の中に存在する日本文化の本質を見ることを試みた。
目次
図版 『ガラスの茶室‐光庵』
序「色と空のあわい」(志村ふくみ(染織家・随筆家))
作品解説「自然と一体となる時 ガラスの茶室‐光庵」(黒沢綾子(ジャーナリスト))
感想・レビュー
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takakomama
4
ガラスに空や周りの木々の色が映って、天候や時間によって様々に表情が変わり、季節の移ろいを感じます。冬景色、晴れた空、夕暮れの茜色の空・・・ 自然の中に溶け込んで一体化しています。緑や青に染まったベンチも綺麗です。虹色の「光の花」は何時に見られるのかしら? 2019年4月17日~2021年5月10日まで国立新美術館の正面入口に「ガラスの茶室 光庵」とベンチが設置されています。2019/07/10
Wisteria
4
すごっ!これは管理が大変そう。夏は暑そうで冬は寒そうだし。座布団をあてるにしてもここで正座は苦しそうだし。実用的ではないなぁ。そんな事しか考えられない私ってショボい。2017/12/08
参謀
2
ガラスの茶室-光庵はデザインをヴェネチア・ヴィエンナーレ国際美術展Glasstress2011にて日本文化を象徴する茶室建築プロジェクトとして発表。構想から5年後の2015年京都・フィレンツェの姉妹都市提携50周年を記念し、京都の天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置されたようです。その名の通り、ガラスの茶室です。発想自体は新しく感じましたが、正直これを見るだけに京都に行きたいとは思いませんでしたね。それに晴天の日にここでお茶会は苦しいでしょう…2017/09/24