文春文庫<br> ユニクロ帝国の光と影

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文春文庫
ユニクロ帝国の光と影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167842017
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大型旗艦店を続々開き、世界に覇を唱えるユニクロ。だが、その経営哲学は謎に包まれている。創業者・柳井正の栄光と蹉跌とは――。

ユニクロ側が二億二千万円の損害賠償で提訴、一審敗訴した問題の書

大型旗艦店を続々開き、世界に覇を唱えるユニクロ。だが、その経営哲学は謎に包まれている。創業者・柳井正の栄光と蹉跌とは――。

内容説明

総崩れの日本企業の中で唯一気を吐くユニクロ。だがこれまで独自で柳井経営を調査したメディアはなかった―なぜ執行役員が次々と辞めていくのか?なぜ中国の協力工場について秘密にするのか?グローバルな取材で炙り出す、本当の柳井正とユニクロ。名誉毀損で本書を提訴したユニクロ側の一審判決、完敗を受けた新章を収録。

目次

独自調査によってメスをいれる
鉄の統率
服を作るところから売るところまで
社長更迭劇の舞台裏
父親の桎梏
ユニクロで働くということ(国内篇;中国篇)
ZARAという別解
柳井正に聞く
柳井を辞めさせられるのは柳井だけだ
東京地裁は“真実”と

著者等紹介

横田増生[ヨコタマスオ]
1965年、福岡県生まれ。アイオワ大学ジャーナリズムスクールで修士号。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、99年フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

132
ユニクロの内部事情がよく書かれた一冊。その本で訴訟が巻き起こっているほどの本なのでどんなのか興味があって読んだが、ユニクロの功罪を的確に指摘している印象をうけた。逆にこれまでメディアがいいところのみを指摘してたのが異常だったような気もする。社員も降格とかを気にせずに自分のペースでやれば長く付き合えるような感じだが中々難しいのだろうな。2013/12/28

yoshida

130
ユニクロは個人商店だ。柳井正社長の権限が絶対すぎて、幹部も追われる。柳井商店と言ったところか。もともと無理な予算を店舗に要求し長時間サービス残業を強いる。製造を委託している海外の工場も同様だ。すなわち過酷な労働条件による搾取のうえにユニクロは成り立っている。柳井社長が得る巨額の報酬を知れば、産業革命当時の搾取型の企業と大差なく思う。ユニクロの商品は没個性でまあまあ安い。だが、ユニクロの商品と同程度の商品は他でも買える。社員の精神疾患の多さも柳井社長の罪だろう。私は今後ユニクロの商品は買わない。渾身のルポ。2020/08/30

シブ吉

72
不況の中でも売上が伸びているのはスゴイコト。しかし、その利益の元になるものは何か?本書を読んだあと、そこで働く人たちの事を思いながら店を覗く。作業中の店員を見ては「売り場の人たちは大変なんだろうな」と思い、商品のタグを見ては「今はこの国を主体に生産しているんだ」と思い、セール品を見ては「大量に仕入れしたのだろうな」と思う次第。不況の中でも売上・利益を伸ばすという事は、やはり生半可な事ではありませんが、本書の中に比較材料として登場した外国企業の、その対象的な姿に目を見張るとともに、強く惹かれてしまいました。2013/12/16

rico

39
単行本発行は2011年。日本のアパレル業界の中で、ユニクロのビジネスモデルがいかに革命的だったかを鮮やかに描く一方、今問題となっている店舗や途上国の製造工場の労働環境の厳しさも、きっちり押さえている。ZARAとの比較も面白い。裁判になったということだが評価すべきは評価してるし、むしろすぐれたルポと言ってもいいのでは。何が柳井氏の逆鱗に触れたのか。社長交代の顛末やインタビュなどを読むと、彼は自分以外信じていないように見える。柳井氏は現在も会長としてトップにいる。息子二人は取締役に。さて「帝国」はどうなるか。2018/12/14

masa

39
圧倒的なコスパとシンプルな商品コンセプトで国内では敵なしのユニクロ。勝ち組企業の代名詞と思われがちですが、本書を読んで某居酒屋チェーンW民と同じ匂いを感じました。創業者のポテンシャルが余りにも高いが故に後継者が育たないジレンマと疲弊する社員達。ユニクロが目標とするZARAが企画から店舗陳列まで最短2週間という事実にも驚愕しました。身近にある商品の企業ルポとしては傑出した内容で一気読み必至!文庫版は発刊5ヶ月後にユニクロが名誉毀損で提訴した一審判決の結果がわかる新章の特典付きです。160622016/05/15

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