内容説明
真摯なテーマを鮮やかな色彩で描いた油彩、ダイナミックなドローイング、見るものに問いかけるインスタレーションが、国内外で高い評価を得ている大岩オスカール。太古からの記憶を携えたような豊かな想像力とユーモアのセンスにより、今日の社会問題や環境問題を風刺する作品、また国境を超えて培かった独自の国際感覚によりアイデンティティを問う作品を発表している。本書は東京都現代美術館の個展から8年、当時出版された画集『グローバリゼイション時代の絵画』以降に制作した2007年から最新作までを網羅し、大岩自身が要所に文を付した作品集。
目次
天地創造 大岩オスカール
見えるものの原理から~大岩オスカールの絵画世界 小松崎拓男
森の奥から
川を渡って
こんにちは!
暴風雨:崇高と大岩オスカールの絵画 マリリン・A・ゼイトリン
北極
不思議の国の大岩 ジャコポ・クリヴェリ・ヴィスコンティ
混乱の中で
抽象的な世界に囲まれている、具象的な自分
台風の目の中で
最後の国境
主要8カ国首脳会議 マリリン・A・ゼイトリン
クロードさんとの出会い
スタジオ生活
大岩オスカールインタビュー
著者等紹介
大岩オスカール[オオイワオスカール]
1965年、日本人の両親の元にサンパウロで生まれる。サンパウロ大学建築学部卒業後、91年より2002年まで東京を拠点に活動。2002年よりニューヨークに拠点を移し現在に至る。太古からの記憶を携えたような豊かな想像力とユーモアのセンスにより、今日の社会問題や環境問題を風刺する作品、また国境をこえて培かった独自の国際感覚によりアイデンティティを問う作品を発表している。真摯なテーマを鮮やかな色彩で描いた油彩、ダイナミックなドローイング、見るものに問いかけるインスタレーションは、国内外で高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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