出版社内容情報
すべてが好きだ。自画像も、静物も、風景も、人物も。ー志村ふくみ(染織家・人間国宝)
19世紀末から20世紀初めに活躍したフィンランドの画家ヘレン・シャルフベックの画集。本書は、5つのセクションをとおして、近年世界的に注目されているヘレン・シャルフベックの全貌に迫る。独立前後のフィンランドという新しい国が誕生する激動のさなかで、さまざまな人々と運命を共にしながら、対象をそして自分自身を見つめる、シャルフベックの魂の軌跡をたどる日本初の画集。
第1章 初期 ヘルシンキーパリ、第2章 フランス美術の影響と消化、第3章 肖像画と自画像、第4章 自作の再解釈とエルグレコの発見、第5章 死に向かって:自画像と静物画
内容説明
フィンランドの代表的な画家ヘレン・シャルフベック(1862‐1946)。独立前後のフィンランドという新しい国が誕生する激動のさなかで、さまざまな人々と運命を共にしながら、対象をそして自分自身を見つめた魂の軌跡。近年世界的に注目されているシャルフベックの全貌に迫る日本初の画集。
目次
1 初期:ヘルシンキ―パリ
2 フランス美術の影響と消化
3 肖像画と自画像
4 自作の再解釈とエル・グレコの発見
5 死に向かって:自画像と静物画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひほ
17
シャルフベック展を思い出しながら読了2015/08/18
takakomama
3
シャルフベック展を思い出しながら読みました。初の回顧展だそうです。描かれている人が、透き通るような色白でフィンランドらしさを感じました。パリ留学や色々な画家の作品に触れて、シャルフベックの作風が抽象的に変わっていきます。たくさん描いた自画像は、聡明な若い女性が、最後には幽霊のようになってしまい、不気味で怖い。画家の気持ちを思うと切ない。老人になった自分の姿を真正面から受け止める姿勢に圧倒されました。ダークで重たい作品ですが、惹きつけられます。2015/09/08
テロ原子
0
とても好きなアーティストです!2022/12/04