文春文庫<br> 血脈〈中〉

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文春文庫
血脈〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

佐藤愛子といえば、やはり『血脈』!



それは、妻子ある佐藤紅緑が、新進女優を狂おしく愛したことに始まった。

大正から昭和へ、因縁の炎が佐藤家を焼き尽くしていく。

圧倒的迫力と感動の大河長篇。



圧巻の三部作を、読みやすくした新装版で刊行。



【旧版からの変更点】

①人名・地名・難しい字に、ふりがなを増やしました。

②登場人物の系図を栞にして、上・中・下巻に挟み込みました。



(中)のあらすじ

昭和9年、四男・久が女と心中を図り、死んだ。サトウハチローとなった長男・八郎は、いまや売れっ子詩人で、あちこちに女を囲っていた。次男・節と三男・弥は相変わらず、親に金の無心を続けている。戦争の足音とともに紅緑に忍び寄る老いの影。敗戦を迎え、節を広島で、弥をフィリピンで失った。ハチローは「リンゴの唄」を始め、次々とヒットを飛ばしていた。息子たちの放蕩から解き放たれた時、紅緑の生命は輝きを失っていく。

内容説明

末息子の久が心中を図り死んだ。サトウハチローとなった八郎は、いまや売れっ子詩人で、所々に女を囲っていた。節と弥は相変わらず、親に金の無心を続けている。戦争の足音とともに紅緑に忍び寄る老いの影。敗戦を迎え、節を広島で、弥をフィリピンで失った。息子の放蕩から解き放たれ、紅緑の生命もまた輝きを失っていく。

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞。平成29年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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のんぴ

38
死んで心底ほっとされる紅緑の息子たち。怠け者の浪費家の遺伝子なんてあるのだろうか?それが叶えられてしまうから(金を出して尻ぬぐいをしてしまうから)それでいいと思って甘えてしまうのではないか?どうしょうもない男たちなのに、つい助けてしまうような魅力があるのか?しかし道楽に溺れきれずに、愛への渇望、才能への妬み、承認欲求が根底に滲み出ている。2023/02/07

やじ

18
上巻の後半で愛子先生が生まれる。戦争が始まり住まいを転々とし終戦を迎える。「新憲法発布、忌々し…目出たし目出たしと謳歌する新聞ラジオの態度を見よ。一年前には鬼畜米英と叫びしにあらずや…泣いても泣ききれぬ…宣らせ給える陛下の御胸中を拝察せるもの一人だもあらずや…古今を通じてかくの如き恐ろしき日とてなし」一字一句変えられず今に至ります…。生と死。ハチロー氏は大スターとなり、紅緑氏は老いてゆく。佐藤家の男達の身勝手さ、怠け心、嘘の連続にイライラ。女は淡々と頑張っている。2021/07/29

ちゃま坊

17
昭和世代なら誰でも口ずさめるサトウハチロー。「リンゴの歌」「小さい秋見つけた」「悲しくてやりきれない」「うれしいひなまつり」など。昭和の終わりごろ東京大学のそばにサトウハチロー記念館があったのを思い出した。一族の中でブンガクの才能を父からもらったのはハチローと腹違いの妹愛子。弟たちも兄の真似をしてみるがあまり売れない。何でアニキばっかり。これは面白くなかっただろう。そして3人の弟に戦後はなかった。運も才能もハチローが1人で独占したみたい。世の中は不平等にできている。2024/05/11

kumako

17
勢いのあった紅緑が老いていくにつれ気力がなくなり、シナや愛子、早苗ら女たちの強さが際立ってきました。中巻を読み終わって思うのは紅緑と八郎の二人は甲斐性はあるとはいえ、佐藤家の男たちはみんなダメンズ。血が繋がっていない愛子の夫までもダメンズ。紅緑が妾に産ませた真田兄弟だけは立派になっているようですが離れているから粗が見えないだけで多かれ少なかれ人間には短所もあるわけで…そうか、何故か読んでいて疲れるのは、この話の登場人物に“尊敬できるようなすばらしい人物”が一人も出てこないからかも。下巻も分厚いぞ(>ω<)2021/03/16

ソープ

5
この巻にていよいよこの本の作家本人の主観が入ってきてるか?読み進めるにつれあの有名な方にたいして(ご幼少時より耳に、目にしてきたものたち)の『あれはなんだったの?』感が増してきてちょっと悲しい。最後の『下」を続いて読書中です。2019/02/04

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