- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
内容説明
「濃密なる思考」と「静かなる闘い」の軌跡、待望の最新作品集。
目次
どうせなにもみえない
肖像画について
父性
不在について
大野一雄
古井由吉
DEFAULT
一蓮托生
著者等紹介
諏訪敦[スワアツシ]
1967年9月18日、北海道に生まれる。1992年武蔵野美術大学大学院修士課程修了。1994年文化庁芸術家派遣在外研修員(2年派遣)に推挙。在スペイン。1995年第5回バルセロ財団主催国際絵画コンクールにて大賞受賞(スペイン)。2005年初の作品集『諏訪敦絵画作品集1995‐2005』を求龍堂より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ビブリッサ
59
絵画の中のモデルは 笑むことなく一点を見つめ、或いは目を閉じ 封じ込められています。何も見ていない 何も見えない 目に映るのは光と影が作り出した幻影で 実態は別の所に形も色もなさずに在るのでしょう。髑髏を触り、髑髏に口づけして、赤い柘榴の上に胎児のように丸まって 触感と味覚と温感と匂い。絵画でありながら、諏訪さんの描きたかったもの。美と醜、生と死、若い肌と朽ちゆく身体、表裏一体を表現したアプローチは、絵画を鑑賞する私を“本当に見ているか?記憶の中の嗅覚まで刺激するほど見ているか”と揺さぶってきます。2017/06/19
かやは
11
リアルな絵だけどけして写真的ではなく、現実感が無い。絵だけが持つフィクションとしての生々しさが心の核にずきゅんと刺さる。絵画は写真よりずっと対象と長時間向かい合い、ずっと描き手の思いが込められる。描かれている人物の表情も、実際にモデルがしているだけではなく、描き手が見出だしたものが表されることだろう。生きるために必要の無い「芸術」というもの。でもそれが人間を人間たらしめる要素。それに対して真剣に取り組む人がいる、ということが嬉しい。2014/05/28
RED FOX
10
写実主義なのにこのタイトル。それぞれの絵になにか生と死のギリギリを感じます。髪の毛1本1本までがすごいことに。日本画家松井冬子がモデルの絵もありました。それぞれの絵に対する解説が、作者の制作活動の執念を感じてドキドキしました。特に、亡くなった娘の肖像画依頼、に対する画家の徹底した仕事っぷりとその作品が切なくて好きです。2014/07/05
おーしつ
10
諏訪さんの写実は、モデルを特定できたり、現実・ドキュメンタリー的要素の強さと、対象をミクロレベルまでの分解能(絵画的精度のみではなく対象を理解するという意味での)で捉えようとするこだわり。 解説文も多くて私のようなシロウトにはありがたい構成になってます。 「どうせなにもみえない」 みえないものがなにか。それがみえてくればいいのだけど。2012/09/05
Wisteria
9
すっごくリアル。裸で横になる女性の絵を見た時、あぁ男性はベッドの中でこんな景色を見てるんだ、と思わず男性目線でキュンとしてしまった。解説はほとんど読まなかったので正しい解釈ではないかもしれないけれど。2018/03/14




