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内容説明
悩め、描け、生きろ。明治から平成まで画家54人の二十歳当時の作品と言葉でたどるそれぞれの「青春」、それぞれの「孤独」、それぞれの「真剣」。
目次
1 作品と言葉(金盥を叩くような、―槐多と私の「二十歳」(窪島誠一郎)
ぼくが二十歳のとき(野見山暁治)
あの頃ぼくはデザイナーの卵だった(横尾忠則)
二十歳の原点あるいは、表現の純粋衝動(森村泰昌)
路地裏の厚紙男(大竹伸朗)
二十歳前の自画像について(O JUN)
二十歳の頃の糞作品(会田誠)
免罪符みた様なものが…(山口晃))
2 作品と略歴
3 テキスト(大正期の美術、そして村山槐多・関根正二(土方明司)
春青の自画像(木本文平)
明日の考察(江尻潔))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダダダンダ
4
日本の洋画家たちが二十歳前後に描いた絵、またその時に書いた文章や後年その時代を回顧して書いた文章をまとめた本。「我々青年を囲繞する空気は、今やもう少しも流動しなくなった。」「明日の考察!これ実に我々が今日に於いて為すべき唯一である、さうして又総てゞある」(石川啄木『時代閉塞の現状』)必死に青春時代を生きようとした画家たちの記録、絵だけでなく言葉の選び方にも非凡なものを感じるものが多かった。もう作風を確立している人や、途上にある人。絵は絵そのものだけでなく、見る人の精神性にも託される。2020/11/12
ワンタン
4
同タイトルの美術展の図録。まだ個性が確立されてないと思える作品も見受けられる一方で、鮮烈な印象を突きつけてくる画家もいる。中でも、夭逝した村山槐多と関根正二は正にこのテーマにうってつけで、本書での扱いも目立っていると思う。共通点が多く、しばしば並べて取り上げられる、この二人の画家の個性について、解説を読むと既に1920年には「関根は象徴主義、村山は現実主義」という指摘(川路柳虹)がされていたそうで、なるほどそうかも知れないと思った。その人となりにはあまり興味がないが、私は関根正二の絵の方が断然性に合う。2019/10/04
がっち
2
二十歳でこの絵がかけるのか・・・と才能とは恐ろしいものを感じた。そして20歳を超えて自分はどうしたいのかと考えるきっかけをもらった気がする。絵はわからないことばかりで、読むというよりは感じることが多かった本であるが、個人的には石田徹也さんの絵がとても良いと感じた。シュールさがこの現代を映しだしていたと思う。2012/08/16
momomomoi
1
二十歳前後で信頼できる大人に出逢えれば人生もうけもん2014/08/25