目次
「色の思い出」洋子
白
緑
「文鳥」ふくみ
「禅庭、緑・白・灰」ふくみ
青
赤
黄
紫
祈―大石芳野さんの写真に見える色
「闇から甦った色彩」
しむらのいろ『色のコンポジション 志村ふくみ・志村洋子』作品
著者等紹介
志村ふくみ[シムラフクミ]
滋賀県生まれ。染織作家、随筆家。31歳のとき母の指導で植物染色と紬糸による織物をはじめる。重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者。著書に『一色一生』(大佛次郎賞)など
志村洋子[シムラヨウコ]
東京生まれ。染織作家。「藍建て」に強く心を引かれ、30代から母、志村ふくみと同じ染織の世界に入る。1989年に、宗教、芸術、教育など文化の全体像を織物を通して総合的に学ぶ場として「都機工房」を創設。現在、京都・嵯峨嵐山の工房で、志村ふくみと共に制作をつづけている
大石芳野[オオイシヨシノ]
東京生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり今日に至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらもたくましく生きる人々の姿をカメラとペンで追っている。土門拳賞、エイボン女性大賞受賞。紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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浅葱@
38
着物、一枚一枚が際立っていての存在感。自然の中と部屋では印象が違って見える。ふくみさんと洋子さんの区分けは?と頁を捲るのをやめられない。文章はさておき、作品を観る読書になってしまった。すごい!です。2014/04/01
takakomama
8
志村ふくみさんと洋子さん親子の着物の作品集。糸を染め、布を織り上げるまでにどれだけの手間と時間がかかることか・・・ 自然を背景にした着物の写真に心が落ち着き、色をいただく植物への感謝の気持ちに満たされます。添えられている文章も素敵です。英文併記。先日、大倉集古館の「志村ふくみ100歳記念展」で着物の実物を見られて嬉しかったです。2025/01/19
やまとさくら
5
志村親子の作品集。素敵です◎ご本人の解説から、(行きつけの パン屋さんの壁の模様を参考に)(昔からルーシー・リィが好きだった)◎「ルーシー・リィ」調べてみました。色使いに通じるものがありますね。この春まで巡回展をしてたみたいで、観られなくて残念。志村ふくみ展・世田谷美術館へは行けるといいな。。2016/09/26
chimi
0
東大寺のお水取り(修二会)の過去帳にある「青衣の女人-しょうえのにょにん-」とは。承元年間(鎌倉時代)、僧が過去帳を読んでいると青い衣をつけた幻が現れ「など我が名を読み給わぬぞ」と言ったという。壇ノ浦に消えていった女官であろうと、それからは源頼朝のあと18番目に読み上げられている。 2015/01/30
ふう
0
何度作品を見ても見飽きない。一つ一つの色も、織られた味わいも、深い。写真集を手元にとどめておきたい、というのは、作品自体は高価すぎるので代償行為なのかなあ。2014/06/22