出版社内容情報
2009年度毎日芸術賞を受賞した石内都の1980年代末から現在までの真骨頂である「身体」をテーマにしたアンソロジー。
目次
身体の悲しみ
1 手、足、膚、傷―身体を撮る
2 母の身体、母の不在
3 ひろしま、遺されたモノたちの今
石内都の「身体」1988‐2008(佐藤聖子)
彼女あるいは私の分身―「Mother’s」とその他の連作(倉石信乃)
石内都「Mother’s」「ひろしま」―「肉親の喪失」という影(林洋子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
16
図書館散歩で拾う。石内都さんのこの写真集、ずいぶん前に写真評論家のどなたかが絶賛していた記憶がある。でも、私にとっては、少しも楽しくない写真集。前半の傷ついた体、老いた体。これを見ていると、自分自身の身体の劣化、というか加速し続ける劣化を見せつけられてしまったよう。わざわざ、ここまで見せてくれなくても、いずれ行く道、分かり切った道筋。辛いものを見せる写真集。2024/11/22
蘇芳
1
微妙2011/07/19
たまきら
0
体や、もののもつ記憶。写真から、被写体が費やしてきた時間が感じられてくる。そのすごく私的な感触が、彼女の作品の持ち味だと思う。2014/11/28