内容説明
室礼は、和のインテリア。歳時を飾って一年を楽しむ。年中行事の十二ヵ月。室礼の形を写真で図説。室礼の心を文章で解説。
目次
一月 人日の節供
二月 節分
三月 上巳の節供
四月 花祭り
五月 端午の節供
六月 梅雨
七月 七夕の節供
八月 夏祭り
九月 重陽の節供
十月 薪能
十一月 霜月
十二月 聖夜
著者等紹介
小林玖仁男[コバヤシクニオ]
国登録有形文化財・二木屋主人。企業の販売促進の企画プロダクションを経て、鋳物業を継承。その後、企画、保険、梱包などの事業を立ち上げる。四十四歳で二木屋を開業後はそれらの事業を分社化し、料理屋一筋に。長年培った趣味や仕事をすべて二木屋に結実させ、食と室礼と歳時で日本文化の厚みを発信している
みかなぎりか[ミカナギリカ]
女性の生活研究室代表。武蔵工業大学非常勤講師。女性のマーケッターとしても活躍。二木屋主人が編集企画に携わっていた時代の上司であり、的確なノウハウと人脈を二木屋に提供する
大橋賢[オオハシケン]
親子二代に渡る写真家。福田周平氏に師事。1993年に渡仏し、ファッションデザイナーらと仕事をする。二木屋主人とは二十歳のころに知己を得て、二木屋の撮影に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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highig
6
「室礼」、都会暮らし、殊に自分のような独り暮らしの部屋住み男には死語と言っても差し支えあるまい。ざっと部屋を見渡してみる。はて?この中に季節を感じさせるようなものがあるだろうか?古来日本人は季節季節の遷り変わり、自然の変化にもっと敏感であった。自然を恐れ、敬い、共生していた。しかし時代は遷り往き、文明科学の発達と効率経済万能のシステマチックな資本主義が日本人から自然の変化に対する感受性を奪っていった。コンクリートに覆われた地面、星一つ満足に見えない白い夜空、幼き日に見た蜻蛉も蝶も今ではトンと見られない。⇨2015/06/30