リヴァプールの空

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784763002211
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

「同じじゃあないんだ、ジェイミー」その言い方は確信あり気だった。「おれの誕生日は、十三日の金曜日なんだぞ」戦火のリヴァプールを逃れ、船でカナダに向かう少年たちを待つ運命は、さらに過酷なものだった!さまざまな困難が待ちうける極限状態での、少年たちの勇気と友情、そして家族愛を描いた傑作。本邦初訳。

著者等紹介

ヘネガン,ジェイムズ[ヘネガン,ジェイムズ][Heneghan,James]
イギリスのリヴァプール生まれ。“Torn Away”はヤング・アダルト向けの良書として、カナダの文学賞であるエリス賞を受賞した。現在はブリティッシュコロンビア州バンクーバーに在住。『リヴァプールの空』は日本で初めての翻訳本となる

佐々木信雄[ササキノブオ]
翻訳家。1934年東京生まれ。1957年早稲田大学第一文学部英文科卒業。同年出版社に入社し、雑誌編集部、文庫編集部、出版部を経て、1994年に退社
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

13
ジェイミー達の前に現れたトムは、何だか妙だった。 目の回りのあざ、ぼさぼさの髪。大きいサイズの靴と大人用の上着。 その格好を恥じる風もなく、何だか偉そうにしている。 「いつも誠実に」の紋章入りブレザーを着るジェイミー達はかちんとくる。 かくてトムは喧嘩を売られてしまう。受けて立てば相手を打ち負かすまで止まらない。仲裁に入った少年には憎まれ口をきく。「何だか偉そう」な素振りは実は弱味を見せまいとするトムの精一杯の虚勢。少年達の知らない当時のアイルランド事情に思いを馳せる。クライマックスで彼の虚勢が崩れる。 2007/08/05

ゆるり

1
10年程、積読本になっていたのを読みました。10年前にさっさと読んでおけばよかったのかも…。ただ、事実に基づいてる点と、イングランド、アイルランドへのノスタルジーに近いような気持ちを持てたことは嬉しい。 イギリス人て、なるほどお湯を沸かしてお茶ばかり飲んでいるんですね。 子供達は魅力的に描かれています。2013/06/09

0
面白くなかった。まず、メインキャラの男の子が自分勝手すぎて嫌い。食事中周りを不愉快にしても平気、どうせ客室乗務員が清掃するからと爪のかすすらゴミ箱に捨てない等々。次に、話が冗長。最後に、文章が嫌い。「ーしない子はいなかった」というような書き方は、まどるっこい。あと、文に盛り上がりがない。直訳中の直訳。紹介文ほど素晴らしい作品だとは思わない。ただ、イギリスに学童疎開があったのには驚き。お手玉の中身を食べてた日本の疎開児童に対し、イギリスの子達は船でコース料理を、っていう違いは存在。2013/06/19

稲造

0
つまらなかった。2012/04/24

おのうち みん

0
「シーオグの祈り」の人。こちらも歴史上の事件を基にしたもの。1940年イギリスからカナダへ疎開する児童が乗った船がUボートに撃沈された事件。まず相変わらず訳が下手。原書は賞とったりしてるんだけど、それほどの本か? と思う。キャラも情景描写もいまひとつ。「シーオグの祈り」のほうが面白かったがこれも物語りでなく元の事件が衝撃だったのだし。どちらもリバプールのアイリッシュの話なのに、それについての話が全体に不十分。「シーオグの祈り」もそうだけど邦題のつけ方がすごくセンスない。2011/08/17

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