内容説明
生命力と存在感あふれる「伊丹建築」の魅力を紹介しながら、著者のルーツである偉大な朝鮮文化をよりどころにした、その原初的建築観を解明。本書は、素材の持つ美と機能性を活用し、そこに住む人々の理想をかたちづくっていくことこそが「究極の美」とした「伊丹建築」の重要な要素である素材「竹」「木」「土」「石」別に構成し、その土着性とのかかわりを解説。さらに、絵、書、詩、評論を付して「伊丹芸術」の全貌を示す集大成とした。
目次
作品(建築新作;無の素材;竹;木 ほか)
テキスト(独行する究極の求道者の建築;建築家・伊丹潤について;新羅の仏像より;私のドローイング ほか)
資料
著者等紹介
伊丹潤[イタミジュン]
1937年、東京生まれ。静岡、清水で育つ。1964年、武蔵工業大学建築学科卒業。自然素材をいかした斬新な建築を次々と発表し、建築界につねに新しい風を吹き込んできた。現代美術の分野でも、墨の濃淡や筆触のみで表現した墨象的作品や、数少ない色とマチエールだけで表現した油彩など、独自の美観を最小限の素材で追究している
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