感想・レビュー
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韓信
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北朝末期のソグド人及び固原史氏の墓誌の釈読から、北朝期から中国へ移住し、長安など都市部ではコミュニティを、地方ではコロニーを形成し、隋唐王朝成立に寄与したソグド人の存在形態を考究する。学生時代に既読の論文もあるが、通読すると、郷団・軍府という形で軍団化し、隋唐の成立に関わり、唐朝成立後には監牧にも関係していた武人としてのソグド人の消長と東ユーラシアにおける民族の興亡との関係がわかり、歴史のダイナミズムに触れられる好著。固原史氏が甘州や岐州のソグドと通婚していたのは、やはりソグドネットワークによるものか。2021/01/31
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