感想・レビュー
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韓信
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唐代に吐蕃の圧迫を避けて河西から東遷してきた沙陀、契苾、吐谷渾、渾、阿跌部、タングートら遊牧系諸族とソグドが、代北でいかに角逐・結合して唐末に強大な沙陀集団を形成したかを、伝世文献と墓誌史料を駆使して描き出す。沙陀の台頭以前は契苾・渾・阿跌部などが節度使として代北の諸族をリードしており、沙陀はむしろ新参者であったこと、沙陀が自立割拠のため代北水運使所管の北辺財務体制の奪取をはかっていたことなどを証し、農業遊牧境域地帯における民族移動がいかに中国史に影響を与えたかが看取される。2019/07/03
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