目次
“流賊反乱”の枠組みと地域社会の視点
1 流賊の流動的活動と組織(李自成・張献忠の乱の展開過程の特徴;初期流賊と反乱の発生―王嘉胤集団に即して;流賊の「奸細」と戦法;流賊の組織と郷紳―張献忠集団に即して)
2 明朝中央の反乱平定策―楊嗣昌の施策に即して(「剿餉」策;地域防衛策;『楊文弱先生集』について)
3 地域社会の動向(郷紳と民衆―安慶府桐城県の「桐変」に即して;在地防衛と土賊―鳳陽府潁州太和県の事例に即して;王朝交替と郷紳―山海関の戦に即して;中国の実証研究のデータベース化と地方史実)
明末の流賊反乱の性格と唐宋変革期以降の中国前近代社会
著者等紹介
吉尾寛[ヨシオヒロシ]
1953年高知県に生まれる。1982年、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、愛知江南短期大学教養学科教授。博士(歴史学/名古屋大学)
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